かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

しらすたまご

 最近、彼女の職場の人と会う機会もあって、徐々に彼女の置かれている環境というものを理解してきた。

 どんな風に振る舞っているのか、周囲はどんな風に彼女を見ているのか。

 どうやら彼女はだいぶみんなから愛されているようだ。

 一緒に働いていた頃、おばさまたちと仲良くやっていた彼女と、今の彼女はほとんど変わらない。

 強いて言うなら今のほうが、おばさまたちの絶対数が多い分、気が合う人の数も増えて、楽しくやれているんじゃないかな。

 あの頃楽しそうに(内心楽しかったかは別として)おばさまたちと話してうまくやっていたスキルが、今もいきているんだなと思う。

 散々苦労して、嫌な思いもいっぱいして、おばさまたちの扱いを習得していったわけだ。

 今の職場に、とんでもなくみんなに嫌われているような人が数名いるらしい。

 そのくそばばあ共とも彼女はある程度うまくやっているんだという。

 それもやっぱり培われたスキルが役に立っているわけで、そういう意味では彼女のレベルはかなり高い。

 彼女ほどうまくやれる人いないと思う。

 話で聞いているだけだけど、彼女がうまくやっている姿が想像できるもんね。

 でもそれをやるためには彼女に負担が掛かっているわけだ。

 面倒くさい人が面倒くさいことを言い出さないように、先手を打ち、最低限相手をして、空間のバランスを取るっていう作業は、かなり緻密だ。

 めっちゃ神経使うはず。

 彼女が仕事終わって帰ってきて、ぐったりしているのは、そういう部分の負担が大きいのもあるだろう。

 対おばさまスキルの高さは尊敬に値する。

 彼女の周りには、楽しい時間が流れていることが多いはずだ。

 素晴らしいと思う。

 これからも頑張って欲しいけど、くそばばあのせいで苦しむのもたまらなくかわいそうなので、くそばばあを成敗してやりたい。

 おわり。