かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

隠密

 昨日の発表会に、前の職場の人たちからの花束?フラワーアレンジメント?が届いていた。

 使われている花がピンクで、彼女が好きな色なので、とっても喜んでいた。

 喜んでもらえてよかったなあと、あげたわけでもない僕が嬉しく思っていたのだが、それには訳があった。

 実はこの、お花を贈るという情報を、事前におばさまから貰っていたのだ。

 というか相談されてた。

 彼女にお花をあげようと思うんですけど、どうですかね?って。

 それに対して僕は、お花喜ぶと思います!って返した。

 彼女のためにそういう風に考えて計画を立ててくれることが嬉しかった。

 それからしばらくして、再びおばさまと連絡を取った時に、彼女の好きな色を聞かれた。

 お花のアレンジメントの参考にって。

 イメージでは赤よりピンクだけどと言っていたので、ピンク好きですよ!って教えてあげた。

 ついでに、お花をアレンジする時に出てきがちな色の中で、彼女があんまり好きじゃない色も教えておいた。オレンジ系の色があんまり好きじゃないですよーって。

 こんなやり取りがあったから、彼女が喜んでくれているのを見て、僕も嬉しかったのだ。

 多少なりとも、僕の意見が役に立ったのかなあって。

 でもそこで、僕が好きな色教えてあげたんだよ!とか、相談に乗ったんだよなんて野暮なことを言ったら台無し。

 僕が関与したことは言わないでおけばいいやって思ってた。

 僕が実際に何かしたわけではないからね。

 お金を出したわけでも、用意したわけでもない。

 彼女が喜んでいるのを見ているだけでよかった。

 そしたらなんと今日、おばさまが、僕が色々教えたってことを彼女に言っちゃったらしい。

 きっと彼女は想像もしてなかっただろうから、結構びっくりしたんじゃないかな。

 まさか僕とおばさまが連絡を取っていたとは思わなかっただろう。

 普段ダメダメな僕なのに、今回は色々根回ししてうまくやっていたので、やられた!って気持ちにもなったかもね。

 彼女に感想を伝えてあげてくださいって言ってたのもバラされてて、彼女を喜ばせようとしたことがことごとく明るみに出てた。

 おしゃべりか!

 おばさまとしては、僕が彼女のことこれだけ大切に思ってるんだよ~って教えてあげようって気持ちだったのだろう。

 ありがたいね。

 彼女は喜んでくれたみたい。僕がこうやって色々根回ししたことをね。余計なお世話かなあって心配してたけど、よかった。

 今回、この発表会を通じて思ったけど、彼女のことを考えて、彼女を喜ばせようとしてくれる人って、たくさんいる。

 その人達の優しさに触れ、またその人達がそうしたいと思うだけの魅力を、彼女が持っているんだなあってのも痛感した。

 自慢の彼女です。

 だいだいだーいすき!

 おわり。