かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

みりょく

 彼女は、人の喜ぶポイントをおさえるのがうまいし、懐に入り込むスキルが高い。

 相手が求めている反応を読み取って、実行できるんだよね。

 この人はこれを褒められたら嬉しいんだろうなとか、こうやって言ってもらいたいんだろうなとか、察することができる。

 もちろん全部が全部彼女の読み通りってわけじゃないけど、かなりの精度だと思う。

 だから相手を喜ばせるかどうかは、彼女のさじ加減なんだよね。

 で、余程のことがない限り、彼女は喜ばせる選択を取る。

 彼女は優しいし、人が好きだから。

 自分から積極的に相手を遮断しない。

 たとえ面倒くさい人とか嫌な人とかいう事前情報があってもだ。

 そうしたらクセのある人に好かれるよね。

 だって普段は面倒くさい人と思ってみんな避けてるんだもん。

 それが、彼女みたいに明るくて元気があって、笑顔が素敵な子が、気持ちよく挨拶してくれたり、返事が良かったりするんだもん。

 気に入っちゃうよね。仲良くなっちゃうよね。

 彼女の職場での話を聞くと、そんな人に気に入られて大変じゃない?って思うようなエピソードが結構出てくる。

 彼女はうまく対応してるみたいなのでいいのだけれど。

 疲れちゃうんじゃないかなあって心配だ。

 そう、そうなんだよね。

 彼女は避けない。

 なんだったら正面から突っ込んでいける。

 怖そうな人だなあとか、面倒そうな人だなあとか思っていても、他の人に対するのと同じように接することができる。

 もちろんそれは彼女が、対人スキルとして身につけているもので、努力しているからできることだ。

 自分が嫌われ者だという自覚があってもなくても、彼女のように自分の方をちゃんと見て接してくれる人は非常に好印象に映るはず。

 彼女が人と関わる姿勢というのは、とても真剣で、真面目だ。

 適当に返事をしたり、曖昧に濁したりしない。

 さっきも言ったように基本的に避けることもしない。

 そうすると、自然と相手に対して好感を与えることになると思うんだよね。

 これはもはや彼女がまとっている雰囲気のなせる技と言える。

 いい子そうだとか、元気があるとか、素直だとか、そういう風に感じさせる魅力があるってこと。

 今の職場での彼女はどうやら人気者っぽい。

 そりゃあ好かれるよね。

 彼女の味方になってくれる人もたくさんいそうだ。

 これは周りの人が良い人だっていうのもあるけれど、その人達が仲良くしたいとか優しくしてあげたいって思うような存在になっているってことだからね。

 面倒な人たちとも交流が深まってきているようだけれど、職場できちんとした彼女の居場所というものができてよかったなあと思う。

 これからも楽しくやっていけるように、きっと彼女ならばうまくやれるだろう。

 以上、彼女の魅力でした。

 おしまい。