かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

創作活動

 最近の彼女には創作に関する意欲があるようだ。

 ものすごくあるってわけでもないけど、少なくともなにかを作るということを以前よりも多く行っている。

 ふでばこが欲しかった彼女は、ずっといろんなところで探していたんだけど、お好みのものが見つからず、結局自分で作ろうと決心した。

 ネットで作り方を探して、材料を買い揃えて、普段使わないミシンと格闘して一生懸命作っていた。

 それから少しして、プラ板づくりを始めた。

 その名の通り、プラスチックの板に絵を描いて、それを焼いてなんとかやらするやつ。僕はやったことがないのでよく知らないんだけど、簡単そうな名前とは裏腹に難しいというイメージを持っていた。

 彼女は前から興味があったようだが手を出せずにいて、今回みずまんじゅうくんのためにプラ板作ろうってことで、制作に踏み切った。

 ふでばこのときと同じように、材料を買い揃え、ネットで作り方を調べて、挑戦していた。

 やっぱり彼女はやると決めたら、そこへ向ける熱意ってのが素晴らしい。

 ぱぱっと準備して、制作に取り掛かる。

 初めて作ったものは、僕が見た限り上手にできていたんだけど、彼女としては納得がいかないできだったよう。より良くするための改善案を出して、昨日材料を再び買い揃えたようだ。

 次は彼女の納得がいく出来になるといいなと思う。

 彼女はこういう、ものづくりというものに向いていると僕は思う。

 センスがいいっていうのは以前書いた通りで、それは確実に創作に活きる。

 彼女の集中力の高さも必要不可欠な要素だ。

 多くの魅力的なものを彼女は見てきていて、それが彼女自身が何かを作るというときに、アイディアとして引用される。以前見たあれが素敵だったから、同じように作ってみようみたいな感じで。

 何かを作るときに、やはり土台というのが必要になる。何もない状態から作り上げるのは難しい。絵を描くときに、模写から始めるのと同じように、何を作るにしても見本のようなものは必要になる。

 彼女はそういう見本を自分の中にたくさん持っているんじゃないかなと思う。明確なイメージとして残っていなくても、感覚として無意識に近い状態で。だからなんとなくこうしたらいいんじゃないかという試行錯誤が効果的に行える。

 彼女がいろいろ作っているのを見るのが好き。出来上がったものを見せてもらうのも、作っている過程を教えてもらえるのも。

 だから今後も彼女にはいろんなことに興味を持ってもらって、いろんなことに挑戦して、いろんなものを作り上げてほしいなあって思ってる。

 もちろん気が向いたときにでいい。

 大げさな言い方かもしれないけど、彼女の作ったものには、今までの彼女が得てきたものが詰まっている気がするから。