かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

ストーリーテラー

 涼しくなって、人肌恋しい季節になってきましたね、どうもこんばんは。

 昨日僕が一生懸命、過去にあった出来事をみんなの前で話している時に、僕ってなんでこんなに話すのが下手なんだろうって思った。言いたいことが終わった時に、それで?っていう空気になってる気がする。オチが付けられていないというか、何が言いたかったの?って感じになるというか。

 彼女は自分の経験を語る時に、まとまった内容で分かりやすく話をしてくれる。その時話をする側だったのが彼女と僕だったので、自分の話と彼女の話のクオリティを冷静に比較することができた。

 こういうことがあって、こうなって、こんな風になった結果、こうなった。という話を理路整然とするんだけなんだけど、分かりやすくてなおかつ興味をそそられる話をしてくれる。どうなったんだろうって気になったり、そんなことがあったの!って驚いたり。相手に伝わる話ができる。

 僕はというと、途中でなんて言っていいのか考えたり、伝わりにくいかなと思って説明を追加したり、うーんって言ってみたり、とにかくスムーズに話せない。内容も行ったり来たりで伝わりにくいし、面白くもない。こうやって書き出して見ると絶望的である。

 思うに彼女は話の種を沢山持っている。面白い体験もたくさんしている。もちろん本人にとっては大変だったり辛かったりした話ではあるんだけど、聞いている側としては興味をそそられて面白い、というような話。

 以前にも何度か彼女は話上手だって書いたと思うけど、昨日もそれを感じた。

 ストーリーテラーってやつかな。

 自分の体験したことだけど極力自分の感情を込めずに客観的に状況を説明し、そこに自分の感情や感想を乗せる。話をしていると自分の主張したいこととか、主観を排除できず狭い視野で話をしてしまうこととか、たくさんあると思うんだけど、彼女は冷静に話ができる。たとえ自分が嫌な仕打ちを受けたと言う話でも、その時相手はこう考えていたんじゃないかとか、自分はこう思っていてこう言ったとか、状況を冷静に振り返り分析して話すことができる。もちろん笑いも盛り込める。

 みんな彼女の話を興味深そうに聞いていた。雑談が非常に盛り上がって、一時間半くらいずーっと雑談していたくらい。今日も帰り際に彼女が昔やっていた短気のアルバイトの話をしてくれて、みんな良好な反応で話を聞いていた。

 話がどんどん出てくる。すごい。引き出しいっぱい。

 昔のことをしっかり覚えているっていうのもあるし、断片的な出来事を上手くつなぎあわせて分かりやすくできるっていうのもあるし、彼女の頭のなかで出来事がきちんとストーリーになっているのかな。

 なんにせよとにかく彼女は話が上手い。そのお陰で、毎日話を聞くのが楽しい。