かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

変化する世界

 彼女といると僕の世界が広がる。

 僕が、自分から読もうと思わないもの、聴こうと思わないもの、観ようと思わないもの、やろうと思わないもの、なんでもそうなんだけど、彼女の影響でそれらに簡単に手を出せるようになる。

 読まないジャンルの本や漫画を彼女が面白いよっておすすめしてくれれば、なるほど読んでみようという気になるし、彼女がこの歌が好きと言えば、なるほど聴いてみようとなる。

 彼女は僕にたくさんのきっかけをくれる。

 おかげで僕の世界は彼女と出会ってから急激に広がっている。

 彼女からの働きかけがあることばかりじゃない。

 彼女と出会ったことで、外出する機会がめちゃくちゃ増えた。というか出会う前が外出しなさすぎた。外出の頻度が上がりすぎて、車を買ったくらいだ。

 彼女と行きたいところとか、彼女と行ったら楽しそうなところを調べることで、近隣のカフェやスポットに詳しくなった。調べるだけでいったことがないところも多いので名前とどの辺りにあるのかくらいしか知らないものもあるけど、それでも以前の僕に比べたら知識量が圧倒的に増えた。

 道にも詳しくなった。彼女といろんなところに行くし、遠出する時には同じ道を何度も通ることも多いので知識として道路情報が蓄えられていく。ここは後々車線が合流するなとか、ここは左折専用レーンになるなとか。

 外食する機会も増えたから、外食経験値が上がった。外食に不慣れだったころの僕は、なぜだか無駄に緊張していたものだけど、今はスマートに注文ができる。場数を踏んだって感じだ。

 彼女に求められなくても、彼女のためになるんじゃないかとか、彼女が喜ぶかなって思っていろいろ調べたりやったりする。そうすると僕の知識やら経験やらが増えて、世界が広がる。

 僕が彼女を好きだから、彼女のために何かしたいっていう思いからそうするんだけど、それ以外に彼女にはなにかしてあげたいって思わせるような何かがあると思う。

 世話を焼きたくなるようななにか。

 おかげで僕は彼女のために一生懸命になれる。

 そして知らず知らずのうちに僕の世界が広がっていくのだ。

 前にもこんなブログを書いたと思うけど、時折、彼女の影響について考えることがあるのだ。

 そしていつも感謝する。変化するきっかけを与えてくれていることに。

 彼女が意識していてもいなくても、彼女の存在が僕にとって変わるための力になるのだ。