かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

がぱおらいす

 向かいのアパートの話し声がダイレクトに聞こえてきて気になっちゃう今日この頃。

 夏は窓を開けるから、話し声には注意しましょう。

 僕らそういうところかなり気にするタイプ。

 片方だけ気にするタイプだったら、相当ストレス溜まるだろうなあと思う。

 そこ違ったら一緒に住んでないか。

 彼女とそういうところ一緒でよかった。

 考え事をしていて、ふと、彼女との生活を見直すときがある。

 不思議だなあって思う。

 僕が彼女と一緒に暮らしていること。

 それ自体が不思議。

 僕はとんでもない裏技を使ったんじゃないかと思う。

 人生のラッキーをだいぶ使い込んだんじゃなかろうか。

 僕が思い描いたとおりの人生を歩んでる。

 それならそれは順調でいいんじゃないって思うだろう。

 でも僕が思い描いていたのは、フィクションと言ってもいいくらい現実味のない空想だったのだ。

 それが現実になったのだから、やっぱりなにか特別な力が働いたんじゃないかと思う。

 僕が一生懸命だったし頑張っていたのは間違いないんだけど、それだけじゃどうにもならないはずだった。

 現実的な僕の視点では、願いは叶わず廃人と化す自分が見え隠れしていた。

 神社に行くたびに、彼女とずっと一緒にいられますようにってお願いしていたのが聞き入れられたのだろうか。

 ありがとう神様。

 僕の人生で一番の成功と言える。

 今更現実味がないっていうのもおかしな話なんだけど、改めて現状を見つめ直すと、不思議だなあって思うのは正直なところだ。

 この一年で僕は一気にたくさんのものを手に入れた。

 それは同時に大きな責任となって僕にのしかかり、今までのようにのんびりしていられなくなった。

 それにしても、考えれば考えるほど夢でも見ているんじゃないかと思う。

 これが夢でしたってなったら、ヘコむどころじゃ済まないね。

 目が覚めて、二年前くらいに戻ったら絶望するわ。

 もしくは目が覚めたら彼女は遠くに行ってしまっていたりして。

 うわあ絶望しかない。

 これから先もずっと、彼女と一緒にいられるように頑張った僕を褒めてあげよう。

 そして僕と一緒にいるという選択をしてくれた彼女に感謝し続けよう。

 おわり。