かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

ただしい

 彼女の言うことは大抵正しい。

 僕が一時の感覚で、難色を示したり反対したりすることも、時間が経つと彼女の言ってることが正しかったなあって思うことがある。

 彼女の言っていることに賛成しなかったから痛い目にあうってことはあんまりないんだけど、あぁ確かに彼女が言ったようにしたほうが、都合がいいかもしれんなあと思う感じ。

 例えば、彼女がどうしてもあるものを買うべきだと主張し、僕は金銭的な問題やら必要性を感じないやらで、いらなくね?と反対する。

 しかししばらくして、あぁ買ってもいいのかもしれんなあとか、あったら便利だなあとか、思うようになる。

 それは、彼女が言ったことを振り返ってということもあるんだけど、自分でぼーっと考えていて、あれ欲しいなあ、あれ?彼女が前に言ってたじゃんねって思うことが多い。

 どこかで彼女の言ったことが引っかかり続けているっていうのもあるかもしれない。

 彼女が考えていたことに、しばらく遅れてたどり着く。

 僕よりも何歩も前を進んでて、僕からは見えない位置にある大事なことが見えている。

 彼女からすれば、やっと分かったか愚か者めって感じかもしれんね。

 僕は普段、彼女の言うことを実現したいと思う一方で、それが本当に必要なのかという懐疑的な視点を強く持ってしまう。

 その懐疑的な視点というのが、あんまりよくなくて、しばしば問題を引き起こす。

 必要だと思って進言していることを、ええー?って感じの反応されたら嫌な気分になるよね。

 そうならないようにって思っているんだけど、なかなかうまくできない。

 彼女の言うことがやがて正しいと思えるのだから、その場で正しいと思えればいいんだけど、考えが追いつかないんだよね。

 愚かである。

 彼女の発言をもっと深く考えられるように意識していこうと思う。

 おわり。