かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

めきしかんびーふ

 朝、少し寝坊して、もぞもぞと起きた。

 お昼から彼女の実家でBBQを開催するので、準備に間に合うように行かなくっちゃいけない。

 ぱぱっと支度して、実家へと向かう。

 到着すると、みずまんじゅうくんもおはぎちゃんも不在。

 どうやらひいおばあちゃんのところへ行ってるらしい。

 歩いていってるってことだったから、僕らも行ってみることにした。

 ちょこっと歩いたら、みずまんじゅうくん御一行が見えた。

 もうすぐそこまで帰ってきてた。

 昨日だいぶ打ち解けたと思ったのに、みずまんじゅうくんはお父さんの後ろに隠れてこちらを伺っていた。

 慣れてー!

 でもすぐ慣れた。

 ばあばの家に行って来たって教えてくれた。

 会話が成り立つのはすごーく楽しいね。

 おじいちゃんがお肉を焼いてくれて、みんなで食べる。

 手伝おうかと思ったけど、最初はおまかせして途中から手伝おう~って思ってマイペースに食べてた。

 彼女はみずまんじゅうくんの相手をしたり、おはぎちゃんを抱っこしたりして、食事に専念できず。

 でも楽しそうだった。

 そんな彼女を見て、みずまんじゅうくんのお母さんとおばあちゃんが、助かるねえ~って言ってた。

 二人の面倒を見ていられるのはすごいよね。

 精神的にも体力的にも相当しんどいはず。

 焼きのお手伝いをして、一段落したので、みずまんじゅうくんと遊ぶことにした。

 彼女がずっと相手してて、疲れちゃうだろうし、お肉も食べたいだろうし。

 なにより僕が遊びたいし。

 たんぽぽの茎を溝に投げ入れるという謎の遊びを考案し、ずーっとやってた。

 茎が溝の中に累積した土に刺さり、倒れずに立ってると大喜びしてた。

 途中何回か、戻ろうか~って提案したけど全部聞こえないフリされた。

 まあいいや~と半ば諦めていたら、彼女が迎えに来てくれた。さすが。

 食事を終え、お片付けを手伝い、家の中に戻ってしばらく休憩してた。

 だいぶ馴染めてきたかなあ~なんて思いつつ。

 彼女がデザートを買いに行くのに付き合い、みずまんじゅうくんも連れて行った。

 車に乗って信号の色が変わったのを教えてくれるみずまんじゅうくん。

 あおになったらおしえてあげるからね!って張り切ってた。可愛い。

 くまさんのかわいいケーキに一目惚れして買って帰ったけど、味は気に入らなかったらしく、残してた。お子様あるあるかな。

 おまけで貰えたおせんべいのほうが気に入ったみたいでぱくぱく食べてた。

 ここらで帰ることにして、みずまんじゅうくんに別れを告げると、帰っちゃダメって言ってくれた。

 でも、おばちゃん(彼女)はもう一回来るよって言ったら、それならいいよって言ってたので、僕が帰っちゃうのはそんなに残念じゃなかったかもしれない。

 でも帰り際はちょっとさみしそうにしてくれた。

 家に帰ってきた僕はしんどかったみたいで、爆睡。

 彼女は一回実家へ戻ってから帰ってきて、僕が寝ている間に晩ごはんを用意してくれてた。

 彼女のほうが疲れているだろうに、頑張ってくれて、申し訳無さとありがたさでいっぱいだった。

 食事を終えて、ドラッグストアに買い物に行った。

 僕はしばらく寝れたので、だいぶ体力が回復しててよかったけど、彼女がしんどいよね。

 買い物してさっき帰ってきて、お風呂を済ませ、今に至る。

 みずまんじゅうくんとたくさん遊べて楽しかった。

 彼女の子守りスキルの高さに感心した一日でもあった。

 普通にお母さんくらい面倒見てあげられてた。

 素晴らしい。

 素敵なお母さんになれそうだ。

 気付いたら両腕が日焼けしてて、火照ってる。

 日焼けなんて全く気にしてなかった。

 おしまい。