かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

わさびまんじゅう

 朝、彼女が起きる時にスベって転んで肩をひねるという大事件が起こった。

 寝ぼけまなこで、起き上がった彼女の様子を伺っていたら、突然、ズドンというのか、ゴチンというのかすごい音がして、彼女がぶっ倒れた。

 あまりの音と目の前の大惨事に、飛び起きてすぐさま彼女に駆け寄った。

 頭を打ってるとか、出血しているとかはなくてよかったけど、肩から腕にかけて本来曲がらない方向に力が掛かったらしく、ものすごく痛そうだった。

 飛び起きたのはいいんだけど、寝起きが悪い僕は思考がうまく回らず、しばし彼女を抱きかかえているだけというよく分からない時間を過ごした。

 心配なんだけど、どうしてあげれば良いのか分からず、とりあえず彼女を守らなくちゃ!って思ってた。

 何から守るというのだろう。

 そんなわけで一気に目が覚めた僕は、お弁当の支度をして、洗い物もやれた。

 調子良くやりすぎて、彼女が昨日頑張って準備してくれたおかずを、勝手に詰めてしまった。これは失敗。

 いいとこ取りしてしまった。

 今日は彼女の仕事が大変であろうという予想ができていたので、晩ごはんを僕の実家へ食べに行く予定を組んでおいた。

 これが大正解。

 僕が仕事終わって帰ってきたら彼女がいなかった。

 まだ仕事が終わらずに帰れてなかったのだ。

 僕も決して早く終わったわけではないのに。

 彼女が帰ってきて、着替えて準備して、すぐに実家へ向かった。

 ちょうどよいタイミングで出来上がるように調整された調理によって、あったかいご飯が提供される。

 お腹ペコペコだったのでガツガツ食べて大満足。

 腹ごなしにもなかとも戯れておいた。

 それから帰り途中ドラッグストアへ寄ってお買い物。

 家へ帰ってくると二人ともぐったりしてしまった。

 疲れがピーク。

 今日はご飯作って後片付けという工程が省略できて本当によかった。

 おわり。