かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

かりえ

 今日彼女はとっても頑張ってくれてた。

 結婚に伴う役所の手続きをやってきてくれた。

 名字が変わるってなかなか面倒だよね。色々やらなきゃいけない。

 僕にはそういう作業が必要じゃない分、彼女の大変さってのが分かりにくい。

 でも、こういう手続ってやりたくないよね。できれば。

 僕も一緒に行ければよかったけど、こういうのは平日にやるのが一番スムーズだから、彼女に行ってもらう他なかった。

 それから帰ってきて部屋の掃除もしてくれたんだって。

 そろそろ掃除したいなあって思ってたんだけど、彼女にやらせるのも悪いし、また休みの日にやればいいや~って思っていたので、やってくれてすごく助かった。

 こういうのをさり気なくやっておいてくれるのが素晴らしい。

 掃除機さんも使ってもらえて喜んでいる。

 ありがとう。

 更に今日は、カレーを作っておいてくれてた。

 僕の帰りが遅いのをじっくり待っていてくれて、なおかつ帰ってきたらすぐに食べられるように完璧な準備をしてくれていた。

 帰り途中にコンビニへ寄って、お菓子を買い込んできたのが良い差し入れになった。

 頑張ってくれた彼女へのささやかなご褒美である。

 もちろんカレーはとっても美味しかった。

 きれいに漬物が小皿に盛り付けられているのもよかった。

 こういう細やかなセンスが光る。

 お腹空いて帰ってきて、すぐにご飯が食べられることって、実家にいる時は当たり前っていう感覚だった。

 でも自分でも家事をしてみて、料理を作ってみてってしていると、簡単なことじゃないんだなって気付いた。

 簡単な料理であっても、すぐに食べられる状態にするって結構難しい。

 彼女はそれを徐々にやってくれてて、すごくありがたく思う。

 つかれたーって帰ってきて、ご飯が食べられるのは、なんというか安心する。

 彼女が疲れていたり、僕の帰宅時間があまりに読めなかったりして、帰ってきてもできていないっていうことがあるのは当然のことだと思う。

 だからこそ、たまに出来上がったばかりの温かいご飯をすぐに食べられることが嬉しいし、そのために頑張ってくれた彼女にとっても感謝している。

 毎回そうしてくれっていうのは全く思っていない。

 たまにあるのが嬉しい。

 僕も彼女も、お料理スキルはどんどんアップしていると思う。

 美味しいご飯を彼女と毎日食べられて幸せ。

 おわり。