かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

無人

 今日家に帰ったら誰もいなかった。

 誰も、というか彼女がいなかった。

 出掛けるっていうのは聞いてたし、いないことは分かっていたんだけど、彼女のいない家というのはとてつもなく静かだった。

 いつも帰ると彼女がいるのが当たり前になっていて、そうじゃないとこんなにも物悲しいものかと思った。

 真っ暗で、静かで、おかえりと出迎えてくれる人がいない。

 仕方がないので、ちゃきちゃきやることやってしまおうと思って、着替えて、ご飯を食べることにした。

 インスタントカレーをぐつぐつ温め、朝残ったご飯をレンジでチン。

 お皿に盛れば完成!

 淡々と食べ終え、お皿は油が固まるといかんので、熱湯を掛けて軽く流してから洗った。

 最近家事レベルがまた少し上がった気がする。

 お弁当箱も洗って、一通り片付けが終わったので、お風呂に入ってベッドに転がってた。

 彼女がいないとすることあんまりない。

 身体がしんどいし、眠いし、とりあえず寝とこうってなる。

 一時間くらいうとうとしてたら彼女が帰ってきた。

 落ち着く。

 彼女との共同生活を始めて一ヶ月半以上。

 彼女のいる生活というのがしっくりきてるんだなあって実感した。

 そして、仮に僕が一人暮らしをしていたら、寝て起きて仕事行って、帰ってきて寝て、また仕事行っての無味乾燥な生活を送るんだろうなという想像ができた。

 彼女がいてくれることはとても幸せなことだ。

 ありがたい。

 帰ったら彼女が出迎えてくれる生活に対する感動を失わないように、毎日感謝していきたい。

 おわり。