かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

連休おわり

 連休最終日。

 三連休二日を消化した時点で、毎日彼女を怒らせてしまっていたので、ケンカしないように頑張るといったのに、ケンカしてしまった。

 楽しく休日を過ごすはずが、うまくできなかった。

 僕が考え方に融通がきかない人間だからで、彼女を怒らせてしまうことにビビって言いたいことを言えないからで、自分が傷つくのが嫌で保身に走ってしまうから。

 彼女のことを考えて、彼女に喜んでもらおうとか彼女に嫌な思いさせないようにしようとかやってるんだけど、それは結局自分が楽な方向へと逃げるための考えでしかなかった。

 彼女との衝突を避けるために一生懸命考えて、自分の意見を言わず、彼女の意見にそうだねって相槌を打っていた。

 不満があっても、それを伝えると怒らせてしまったり嫌な気分にさせてしまうだろうと思って黙ってた。

 それが良くないことはわかっている。

 彼女にも、言わないことが良くないと何度も言われた。

 何度も言われるのは僕がそれを改善できていないからだ。

 角が立たないように、うまく伝えることができれば一番いい。

 僕はそれれがものすごく下手くそだ。

 例えば、何か彼女がしたことに不満があったとして、それをやめて欲しかったとする。

 そうすると僕は「やめて」という言葉を選ぶか、黙っているという選択をするかで考える。

 彼女がやったことが、仮に善意からのものであったとすれば「やめて」と伝えれば傷つけてしまう。そうでなくても「やめて」と言う言葉はストレート過ぎて嫌な気分にさせるかもしれない。

 だから僕はいつも黙っている選択をする。

 でもそうすると僕の中に不満というものは残り続ける。

 これを僕が隠しきれるのならば良い。

 しかし僕は言動や表情のどこかでそれを出してしまう。

 そうするとそれが彼女に伝わって、結局「やめて」と伝えたことと同じような結果に至ってしまう。

 彼女がどうしたの?って聞いてくれることもある。最近の彼女はそうやって僕の様子を伺ってくれるようにしてくれてたんだって。優しいよね。

 だが、僕はそのパスを貰っても「やめて」以外の言葉が見つからないから、伝えることができない。

「気持ちはすごく嬉しいけど、これだと問題があるからやめてほしいな~」とか「つぎはこうしてみて貰えるとすごく助かる」とか、今書いたこれも全然上手じゃないんだけど、とにかくこういう風に柔らかく伝える術を見つけられない。

 彼女に対して、憎しみがあるわけでもないし、怒っているわけでもないから、否定的な言い方をしたくないのだ。

 でも否定的な言葉しか出てこなくて、気持ちを上手に伝えられない。

 そうして僕はいつも黙っていることを選んでしまう。

 今日彼女は僕にこんな感じのことを言った。

「失敗を恐れてやらないようにしていたら成長はないのだから、やって怒られるのとやらずに怒られるのなら成長する方を選んだら?」って。

 彼女を怒らせてしまいそうだなあとか、嫌な気分にさせそうだなあって分かってて言うのはものすごく勇気がいる。

 でもそこを一歩踏み出して乗り越えていかないと、僕は成長しない。

 一生懸命一人で黙って考えていても、程度の低い考えしか出てこない。

 ならば彼女の言葉を信じて、失敗を積み重ねて成長する道を選ぶ。

 そうして頑張っていこうと思った。

 全然自信ないけど、やってみよう。

 おわり。