かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

ピンチ

 寝坊した。

 本来起きる時間から一時間半も遅い時間に起きた。

 頭が真っ白になるとか、固まるとかそういうレベルじゃなくて、跳ね起きた。

 ずっとどうしようやばいやばいどうしようっていうのが頭の中をぐるぐるまわってた。

 一緒に寝てた彼女が起きたことで目が覚めたんだけど、もしもあの時間に起きてくれなかったら、もっと取り返しのつかない遅刻をするところだった。

 彼女のおかげでどうにかギリギリ体調不良を装って出社した。 

 彼女はごめんねって謝ってくれて、でも僕が起きられなかったのが悪いわけで、彼女に落ち度はない。

 そんなこんなで仕事から帰ってきたら、今日は彼女がダウンしてた。

 逆に僕はわりと元気だったので、彼女には休んでてもらって、晩ごはんを用意した。

 早くも昨日の恩返しができる。

 はりきった。

 実は帰り道、自分が晩ごはん作るならなにつくろうかなあ~って考えてたのだ。

 思いついたのはオムライス。

 なんとなく食べたいなあと思った。

 計画通りオムライスの準備を進めながら、残っていた豆腐とこのあいだ買ったナスを使って一品作成。

 お皿やらフライパンやらをガッチャンガッチャンやりながら、チキンライスを作って、卵を乗せて完成。

 チキンライスが最高傑作と言ってもいいくらい美味しくできた。

 ごはんの量適当、ケチャップの量適当、塩とこしょう適当、だったので、奇跡の完成度である。

 彼女が洗い物をしてくれるというのを丁重にお断りして、自分で洗った。

 せっかく彼女を休ませてあげようとしているのに、それをやってもらってしまっては台無しだ。

 ここまで全部自分でやって、やっと昨日の恩返しになったかなあという感じである。

 今日は早めに寝て、明日寝坊しないように、なおかつ元気に仕事ができるようにしたいと思う。

 おわり。