かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

新居

 新居の鍵を貰ってきた。

 早起きして支度して、車に荷物を詰め込んで、彼女を迎えに行って。

 鍵をもらってわくわくで部屋に上がり込み、いそいそと荷物を降ろす。

 これくらいならぱぱっと運び込んで終わるだろうと思っていたんだけど、結構大変。

 さすがに引越し屋さんに頼むレベルではないにしても、かなりしんどい作業なんだなあと実感した。

 僕が家から持ってきた荷物を運び込み終えたので、一旦荷物のことは忘れて、市役所と警察署へ手続きに行った。

 転出届とかね。

 めんどっちい。

 彼女もついでに住所変更をしておく。

 これで僕らは正式に、新居に住む人として登録されたわけだ。

 着実に進んでいる。

 それからお昼ごはんはマックで。トリプルチーズバーガーの美味しさに二人で感動した。

 胸焼けしそうなお味だったけど、美味しいの。

 最近マック慣れしてきた。

 今日の店員さんが気配りもできる感じの良い人だったのもよかった。

 気持ちよく食べて帰れた。

 その後、彼女の家へ行き、荷物の積み込み。

 あれこれ工夫しつつ荷物を詰め込んで、再び新居へ。

 この辺からちょっと疲れてきた。

 しかし休んでいても作業は終わらないし、今日のうちにある程度形にしておきたかった。

 再度荷物の運び込み。

 とりあえずなんとかしなきゃいけないもの、カーテンだとか照明だとか、そういうものを出してセットしていった。

 そうしていると、ガスの開栓に業者の人がやってきて、コンロの設置とかもしていってくれた。

 よく喋る人だった。こういう人って喋っている時は楽しいんだけど、振り返ると、もう会わなくていいなって思っちゃう。

 そんな人だった。

 ガスも無事開栓できて、あとはもう家電と家具が揃えば生活できちゃう!っていう状態になった。 

 進行具合としては50%いったかなくらいだけども。

 その後も必要なものの買い出し、視察、それから僕の家にいって夕食。

 更にそれから買い出し。

 今日は一日中動いてた。

 普通に仕事するよりもだいぶ疲れた。

 奮発して買ったカーペットが非常にいい感じなのが嬉しい。

 あとは照明も明るくてきれいなのも嬉しい。

 テレビもちゃんと観れたのも嬉しい。

 そしてなにより、彼女と暮らせる環境が整ってきていることが嬉しい。

 でも彼女とも話していたんだけど、ここに住むって感覚がまだあんまりない。

 旅行に来た感覚。

 どこかの宿的な。

 食材の買い出しに行ったりして、ご飯を食べて、お風呂に入ってってしていくと、段々実感していくのかなあ。

 今日の段階ではまだ住めるレベルにまで達していないので、あと数日掛けて準備を進めていきたい。

 はたして僕ら二人で、ちゃんと暮らしていけるのか。

 不安がいっぱいあるけど、楽しみもいっぱいある。

 きっとやっていけると信じて頑張っていく。

 おわり。