かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

ずびずば

 彼女のところに花粉がやってきたらしい。

 花粉症の季節。

 早いなあって思ったけど、このくらいの時期にも花粉はばっちり飛んでいるらしい。

 風強いし運ばれてくるのだろう。

 今日はあまりの寒さにおかしくなりそうなくらい苦痛な朝を迎えたが、そんなことよりももっとつらい状況に彼女は置かれていたわけだ。

 花粉よ消え去れ!

 幸い僕はこの時期、花粉症と言われる症状は出ない。

 鼻水も出ないし、目も痒くない。

 もしかしたら僕が身体のそこらじゅうが痒いのは、花粉によるアレルギー反応かもしれないなあ。

 仕事が終わってから彼女に会いに行ったら、ぐったりしてた。

 鼻が詰まって、頭痛もしてきてると。

 花粉症のクスリを飲んだら、倦怠感と足のだるさが襲ってきたと。

 重症である。

 かわいそうだったので、なんとかしてあげたいなあと思ったけど、為す術がない。

 とりあえず足をマッサージしてあげて、頭と首もマッサージしてあげた。

 しんどそうだった。

 加えて今日は職場の状態も最悪だったみたい。

 精神的にかなりきつかったようで、それでどっと疲れているところに、花粉がやってきた。

 精神と肉体両方を痛めつけられて、そりゃあしんどいよね。

 花粉症といえば、彼女と梅を見に行った時のことを思い出す。

 花粉が飛び交う真っ只中に彼女を連れ出して、梅を鑑賞するという。

 今になれば彼女に無理をさせてしまったなあと思う。

 当時は彼女と楽しい思い出をいっぱい作りたくて、色んな所に行きたかった。

 それで梅鑑賞は渋いチョイスだけどさ。

 今はもう、わざわざ花粉が飛び交う時期にガッツリ彼女を連れ出そうとは思わない。

 我慢すればなんとかなるっていうレベルの話じゃないからね。

 相当無理させてしまうことになる。

 でもまあ梅鑑賞は行けてよかった。思い出に残ってる。すごく。

 またちょっと、そんなに遠くじゃなくていいから普段行かないようなところに出掛けたいなあ。

 昔気に入ってたお城の跡地とか、隠れ家的な神社とか。

 行動範囲がどんどん狭くなっているので、ここらで少し広げるのもいいと思う。

 花粉に注意しながら。

 何にせよ、外を出歩くのはもう少し暖かくなってからだなあ。

 おわり。