かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

わすれもの

 今日は彼女と遊んだ。

 朝起きて、支度をして、彼女を迎えに行った。

 彼女は今日3時から予定が入っていて、その時間になったら駅まで送ることになっていた。

 彼女いわく女子会だから少しはおしゃれをしなきゃということで、髪の毛がいつもと違う感じでセットされてた。可愛かった。

 まず彼女が愛用しているボールペンのインクがなくなりそう!ってことで文房具屋さんへ行った。

 一箇所目に行ったところでは在庫がなかったので、もう一箇所いった。

 文房具屋さんは見て回るのが楽しい。

 色々見たものの、最近お財布の紐がきつくなっているので、必要なもの以外は買わずに出てきた。えらい。

 お昼ごはんにハンバーガーを食べたいという僕のリクエストが採用されたので、お気に入りのお店へ。

 いい時間帯だったので混んでたけど、それほど待つこともなく、無事にハンバーガーにありつけた。

 美味しそうにハンバーガーを頬張る彼女を見て、幸せを感じる。

 それからちょこっと本とか生活雑貨とかみて、駅へと向かった。

 日曜日は道が混んでいるので早めに向かったんだけど、結果的には全然早めに着かなくて、彼女を急がせる結果になってしまった。

 駅には着いたけど、降車スペースまで車が進めないんだもの。

 じゃあねー!って彼女と別れて、一旦家に帰ろうと車を走らせていたら、彼女の忘れ物に気付いた。

 今日会う人たちへの手土産を用意していたのに、忘れてしまっている!

 やべえなと思って、急いで引き返しつつ彼女に連絡を入れる。

 でもね、電話かけても御存知の通り、スマホのマイクが壊れてるわけ。

 だから忘れてるよってLINEで連絡入れて、でもなかなか見ないだろうから、電話をかけて、ブルブルしてるので気付いてもらおうと必死だった。

 しばらくして連絡が取れて、また駅まで取りに来てっていうのも難しいことはなんとなく想像付いたので、僕が彼女の現在地までお届けにあがることにした。

 その方が確実だろうと思って。

 車では行きづらい、駐車スペースのないところにいる感じだったので、近くの駐車場に車を停めた。

 あんまり遅くなってもいかんだろうと思って、道中小走り。

 気付いてから大体15分くらいでお届けにあがれたんじゃないかな。

 早かったと自画自賛しておく。

 それから一旦家に帰って、彼女の用事が終わるのを待った。布団に入ってごろごろしながら。

 先程の教訓を生かし、時間がかかることを見越して早めに家を出て、駅近くの駐車場に車を停めた。

 今度はちょっと早く着きすぎたね。

 彼女がどこに行ってるのかいまいちよく分かってなかったので、とりあえず駅集合にすれば分かるだろうと思って、駅まで歩いていって待ってた。

 募金をお願いする外国人とか、ナンパ目的であろう二人組の男とか、色んな人がいるなあって思いながら。 

 駅前は怖い。女の人が一人で歩いているとどんな危険が待っているか分からない。

 彼女が駅前にいる時間を最短にしなければいけない。

 素早く彼女を見つけださなくては!って思ってた。

 そしたら彼女から連絡が来て、こちらに歩いて向かってきているようだった。

 送られてきた情報から、どこから向かってきているかが分かったので、寒さにガタガタ震えながら、迎えに行った。

 無事合流。

 彼女を見つけたので嬉しくて駆け寄ったら、彼女もニコニコして迎えてくれた。

 走り方変だったよって言いながら。

 少し距離歩いて車へ戻り、一息。

 昨日から計画していた、中華料理屋さんで晩ご飯。

 時々どうしようもなく中華料理が食べたくなるよね。

 とーっても美味しかった。

 彼女は疲れからか、メンタルが弱っていて、かわいそうだった。

 途中、僕の方をじーっと見てきたので、きっとポジティブなコメントが欲しいんだろうなって思った。

 そこで、食べてる姿も可愛いよって言ったら、良くわかったね!って喜んでくれた。

 伊達に長く一緒にいるわけではないのだ。

 メンタルが弱っている時は特に、褒めたり好きだよって言ったりっていうのが必要になってくる。

 美味しいご飯を食べて、満足して、彼女を家に送っていった。

 このままお別れは少し寂しいってことで、コンビニに寄って少し休憩した。

 以前の職場の時に、仕事終わり彼女と寄ったコンビニ。

 いろんな思い出が詰まってる。

 思い出の場所がコンビニっていうのが、ちょっと自慢できない部分ではあるけど、僕にとってはかなり重要で大切な場所だ。

 仕事終わりに30分とか1時間くらい一緒にいられる、あの時間がすごく貴重だった。

 帰宅が遅くなる言い訳をどうしようかって考えてたっけなあとか。

 毎日のように買い食いしてたっけなあとか。

 懐かしさがあふれる。

 毎日のように僕に付き合ってくれて、僕のために時間を使ってくれてた。

 早く帰りたかったり、やりたいことがあったりしても。

 あの時間があったから、僕らはいまこうしているんだろう。

 大切な思い出。

 あんまり遅くもなれないので、ちょこっとゆっくりしてお別れした。

 結構疲れた。移動距離が長かったんだなあ。

 最近彼女は素直に気持ちを言ってくれるので、嬉しくなる。

 今日一日付き合ってくれてありがとねとか言われると、いいんだよおおお!と愛おしい気持ちが溢れてたまらなくなる。

 運転中じゃなかったら抱きしめていたところだ。

 ハプニングもあったけど、なんとか無事に予定を終えて、楽しめたみたいだし、よかった。

 彼女が楽しく過ごせるお手伝いを今後も頑張っていきたい。

 おわり。