得意分野
家電を買うのに、彼女と相談して彼女の意見を重視して決めようって思ってた。
一緒に住んで、一緒に使うんだから当たり前のことなのだが、僕はある一つのことを見落としていた。
そう、彼女は電化製品や機械との相性が悪い。
一緒に家電量販店に行っても、彼女がいまいち乗り気になれないのは、潜在的にある苦手意識が一因だったかもしれない。
一緒に選ばなきゃっていう思いが先行して、彼女のそういう一面を忘れていた。
おそらく、彼女も一緒に使うものだから、自分もちゃんと考えて選ばなきゃって思ってくれていたと思う。
でも苦手な分野だし、いろんなスペックとか情報を手に入れても、しっくり来なかったはずだ。
見に行ってもいまいちピンと来ないし、楽しめないよね。
僕が、ある程度情報を整理して、候補を絞って、彼女にこれにしようと思うけどどうかな?っていう提案をしていかなくちゃいけなかった。
今日、彼女は仕事初めで忙しかったので、僕が母親を連れて家電やらなにやらを見に行った。
主婦の意見って重要かなって思って。
既に何度かお店に足を運んで、情報を持ち帰り、更にネットで情報を精査していたため、かなり候補は絞れていた。
それを元に、実物の状態と価格を見て、これがいいんじゃないかなというものを決めることができた。
先程カタログを持って彼女に提案しに行ったら、いいんじゃない?って感じでOKが出た。
家電に関しては全部任せる、その方が楽って言ってた。
その言葉で気付いた。
家電のことを一緒に考えて決めようっていうのが、彼女の負担になってたんだなあって。
さっきも言ったけど、僕一人である程度決めて、彼女に提案する。
これが必要だったんだって。
やっぱり分担が必要だよね。
家電は僕が好きだし、知識もちょっとだけあるから、僕が担当。
調理器具や食器、その他生活に必要な備品の選定は彼女に任せる。
もちろん、任せるって言っても、全く関わらないわけじゃない。
お互い相談に乗って、二人がいいと思うものを選んでいかなきゃいけないと思う。
ただ、僕の知識が足りない部分は彼女にサポートしてもらえるとすごく助かるなって。
色々買うものが具体的になってきて、予算も具体的になってきて、一緒に住むわくわくが大きくなってきた。
二人での生活が見えてきたって言うのかな。
今月バタバタで大変だと思うけど、頑張って準備して、来月から楽しい新生活!となるようにやっていきたい。
おわり。