愚か者ども
彼女は元気で、明るくて、いい子だ。
たぶん、今の職場の人はそういう認識で彼女のことを見ているんじゃないかなあ。
もちろんその認識は正しい。
彼女は持ち前の我慢強さで、どんなときでも極力元気で明るく振る舞っている。
辛くても、イラッとしても、なるべくそれを出さないように頑張っている。
それはなんでかといえば、周囲を不快にさせないためであり、場を盛り上げるためである。
つまり、周囲のために配慮ができるってことだ。
いい子でしょ。
こんなに他人のことを考えて、気を遣って、空気を読んで頑張っている人なんてなかなかいないよ。
相手の些細な変化を気にして、自分がなにかしてしまったかなとか、あのときの発言が良くなかったかもしれないなんて心配している。
そう、彼女は元気で明るくていい子なんだけど、それは彼女の一部分でしかない。
彼女の周りの人で、表面的にしか彼女を捉えられていない人は、彼女がエネルギーにあふれてて行動力も社交性もあって、メンタル的にもタフで強い人だと思うかもしれない。
でも実際は、心配症で、気にしいで、マイナス思考に陥りやすいというネガティブな面も多く持っている。
僕は最初から、このネガティブな面を持っている彼女が好きなのだ。
彼女は自分のそういう部分を自覚していて、表に出さないように頑張っている。
だから、彼女が打たれ強いと勘違いしたり、なんでも笑って流してくれると思い込んだ人がでてくる。
そうすると、失礼な事を言ってきたり、雑な対応をしてきたりする。
当然のことだがそれで彼女は酷く傷つく。
こういうことがなくなればいいのになあと思うんだけど、この世の中には僕よりもかなり考えの浅い人がたくさんいる。
物事の上っ面しか捉えられない人ばっかりだ。
そういう人達によって彼女が傷つけられたのを知ると、むかつく。
彼女は本当にめちゃくちゃいい子なのだ。
自分の考えをしっかり持ってて、真っ直ぐで、素直で。
そんな彼女を、ズルい考えをしてる人とか、他人がどう思うか考えられない馬鹿とか、そんな人が踏みにじって良いわけがないよね。
別に最近なにかあったからこういう事を書いてるわけじゃないけどさ、ふと思ったんだよね。
これから先ずっと、そういうバカどもから彼女を守っていってあげたいなと思ってる。
僕の愛する彼女をいじめたら許さないぞ!というような感じで。
さすがにしゃしゃり出ると彼女が迷惑だろうから、立場と状況によって、後ろから支えてあげる感じでね。
がんばろう。
おわり。