かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

熱冷

 彼女の良いところの中に、集中力というのを何度か挙げた。

 興味を持ったものとか好きなものに対して傾ける情熱は素晴らしい。

 彼女が一年間ずっとやってるゲームがある。

 僕も同じゲームを飽きないように飽きないようにと思ってやってたけど、忙しくなったのもあって、ほとんどやらなくなってしまった。

 彼女は収集する要素があるゲームを好むことが多い。

 ゲームのメインが収集ではなくても、ストーリー進行とは別に、素材を集めるだとか、アイテムを集めるというのがあると、頑張る。

 目的のものを集めるためだったら、かなり根気よく同じ作業であっても繰り返すことができる。

 僕も、目標に向かってコツコツやるのはわりと好きなんだけど、彼女には勝てない。

 彼女は単純作業に楽しさを見いだせる派の人だ。

 そういうのが嫌いな人からすれば、すぐに飽きちゃうような作業でも、楽しめる。

 やり方を試行錯誤したり、自分の中でルールを作ったりしながら、工夫して飽きずにやれるんだよね。

 これは才能である。

 これができる人はまじめな人だと思う。

 真剣に取り組んで、手を抜かない。

 やらなくちゃいけないことを、きちんとやり遂げられる人。

 あとは想像力もある。

 目の前の作業をただの単純な作業としか捉えられない人と、そこから発展させて考えられる人の差は、想像力だ。

 仕事できる人の考え方だよね。

 だから彼女は有能なのだ。

 いろんな場面で彼女の集中力というのは発揮されて、活躍している。

 ただし、集中力が切れると、それまでの情熱が一気にゼロになってしまう。

 100から0って感じ。

 これはまたちょっと違うんだけど、彼女の家に遊びに行ってて、楽しくお話してよーし帰るぞ~って準備を始めたら、早く帰ってって言われる。

 僕は名残惜しいのでゆっくり準備をして、なんだったらまだちょっと話をしながら帰ろうとするのだが、彼女はもう帰るスイッチに切り替わっているので早い。

 これもある意味、集中してたところからの切り替えによって、僕に対する興味が失われたということではないだろうか。

 彼女の瞬時に発揮される集中力と、それを瞬時に解除できるスキルは素晴らしい。

 今日、早く帰ってと言われて、こんなことを思った。

 おわり。