かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

ひろうこんぱい

 やっと家に帰ってこれた。

 疲れた疲れた。

 月曜から今日までの三日間で、船、電車、新幹線、飛行機、バスといった乗り物を利用した。

 これだけでもちょっとは大変だったことが伝わるだろうか。

 彼女に駅まで迎えに来てもらって、先程家に帰ってきた。

 楽しい彼女との再会、となる予定だったのだが、直前に僕のとある失敗が明るみに出て、彼女をガッカリさせてしまっていた。

 後悔の念でいっぱいな僕は、わーい!というテンションで再会できなかった。

 彼女は、失敗をなかったことに、というわけではないが、気にしないように努めてくれてた。なのに僕が気にしまくって話を掘り返してしまった。

 僕が彼女を怒らせてしまうのを恐れ、伝えるべき情報を伝えずにいることで、状態を悪化させてしまう。

 伝えないことが一番よくないことだと分かっていても、伝えたら彼女を怒らせてしまうのではないかと考えて、言葉が出なくなってしまう。

 伝えることで怒られる度合いが3だとすると、伝えないで怒られる度合いは8とか9だ。

 つまり、どっちも怒られるけど、伝えるほうがダメージが少ないということになる。

 悪いことをしておいて、怒られないように立ち回ろうなんて愚かな考えであった。

 さてさて、そんなことがありつつも、ちょこっと家に寄ってもらって、お土産を渡した。

 せっかく遠方へ行ってきたので、お土産はきちんと用意しておいたのだ。

 事前にリサーチしておいたみずまんじゅうくんとおはぎちゃんへのお土産も用意してある。

 ちっちゃいぬいぐるみ。

 おはぎちゃんが掴めて、もぐもぐできちゃうようなサイズ感を目指した。

 いいやつを探したけど、いまいちなくて、数カ所回ってやっと手に入れた。

 他にもいくつか彼女の家へということでお土産を用意しておいた。

 お土産を探していると、彼女が喜びそうだとか、彼女が好きそうだとか、どうしても彼女基準で選んでしまう。

 彼女だけじゃなくて、彼女の家の人たち食べるかなあとか、好きかなあとか考えながら選ぶと楽しい。

 ついついいくつも買いたくなってしまう。

 お家宛に2つ。彼女に1つ。おーちゃんなのちゃんに1つずつ。

 たーくさん買ってしまった。

 でもいいの。他にお土産を買っていくような相手はいない。 

 彼女のことばっかり考えながらお土産選んでた。これが楽しいんだ。

 あと使わなかったホテルのアメニティも頂いてきた。

 お土産をどーんと渡すと、彼女は喜んでくれた。

 こんなものいらない!ってかなと心配していたけれども、ほっと一安心。

 また明日から普通の生活が始まる。

 仕事が憂鬱で仕方がない。

 彼女とも今まで通りほぼ毎日会えるかと思う。

 貴重な経験ができた数日間だった。

 おわり。