かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

やさしくしたい

 今日の彼女は、体調が悪くてものすごく弱ってた。

 元気ない。

 ぼーっとしてる。

 口数が少ない。

 熱がある感じもして、大丈夫かなあとすごく心配になった。

 事前に調子が悪いって聞いてた僕は、彼女に会いに行く前に、コンビニで温かい飲み物とおやつを買っておいた。

 頭痛いっていうし、寒いし、身体があったまったほうが良いだろうと思って。

 僕にできることを必死に探した結果だ。

 ちょっとお出かけがしたいってことで、本屋さんへ向かった。

 調子が悪くても、彼女は元気を出せる。

 本来は相反するものなんだけど、しんどくても頑張れちゃうのが彼女のすごい所。

 今日あったこととか、思ったことを色々聞かせて貰った。

 ももちゃんの無能っぷりと無神経っぷりにげんなり。

 彼女もきっと疲れたことだろう。

 疲れが体調に出ちゃったんじゃないかなあ。

 僕の仕事終わりが遅かったこともあってあまりゆっくりできず、彼女を家まで送っていった。

 道中、冒頭に書いたように、熱がありそうな感じでぐったりして、話すのもしんどいというような様子だった。

 心配で可哀想でたまらなかった。

 体調の悪いときの彼女は、ものすごく弱ってて、儚さを感じさせる。

 僕が優しさで包んであげて、守ってあげなければ、消えてなくなっちゃうんじゃないかと思うような。

 許されるのならば、ベッドに寝かせて、眠りにつくのを見守っていたい。

 弱っているときの彼女を見ると、無性に守ってあげたくなる。

 寒さに震える子うさぎのような、愛おしさを感じるのだ。

 このままどんどん体調悪くなって行くんじゃないかというような不安とか、明日仕事なのに体調悪かったらどうしようとか、色々考えちゃうと思うんだよね。

 その不安を取り払って、できるだけ元気を取り戻せるように、彼女を助けてあげなくちゃ!って強く思う。

 今日は本当にやばそうだったので、荷物を持ちながら玄関まで送っていった。

 いつもは車から降りずにばいばーいってするだけなんだけどさ。

 心配で心配で。

 家に帰ってからしばらくしたら、元気出てきたって彼女から連絡があって、ほっとした。

 熱もなかったらしい。

 きっと別れ際に軽く肩揉みしたのが効いたんだ、ということにしておく。

 常に彼女の体調を気にしておかなくては。

 そして体調が悪いときの彼女にはいつもよりも優しくしてあげたい。

 おわり。