かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

かれいしゅう

 今日はかなり彼女がやられていた。

 落ち込んでいて、悲しんでいて、つらがってた。

 そんな中気の利かない僕は、お土産の一つも持たず、会いに行ってしまった。

 事前の会話で散々甘いものとかお菓子の話になっていたのに、急いで彼女に会いに行かなきゃ!という一心で、なにも用意しなかった。

 彼女は、僕が何か買ってきてくれるかなと期待してくれてたみたい。

 それを裏切ってしまった。

 色々考えなきゃいけないことがあって、悩みのタネがいくつもあって、どうにもならない状態に陥って、つらいはずだ。

 色々苦心しているのにうまくいかなかったり、それが伝わらなかったりして悲しい思いをしている。

 その悲しい気持ちのなかで、僕が手ぶらでやってきたものだから、彼女は更に辛くなってしまった。

 僕が来ることに希望を見出してくれてたのだ。

 僕が助けてあげなきゃいけなかったのに、余計につらくさせてしまった。

 こういう大事なところでうまくやれないことが多い。

 その後、急いで甘いものを買いに走って、お届けした。

 最初に用意できなかったから、大失敗してるけど、でもなんとかお届けできてよかった。

 彼女は今、間近に迫ったイベントもあって、非常に忙しいし、考えなければいけないことがたくさんある。

 しかも今まで頑張ってきた疲れも蓄積されている。

 非常につらい時期だ。

 僕が頑張って彼女を元気付けて癒やしてあげなきゃいけない。

 さて、気分を変えて別の話をしよう。

 僕と彼女って、においの好みが似てる。

 いい匂いだなって思うものも似ているし、嫌な匂いも似てる。

 彼女は鼻がすごく良い。僕も彼女には劣るけど、においが気になる方だ。

 先日、買い物へ行った時に芳香剤を見てて、彼女がおすすめしてくれたのがあったので、それを買った。

 においの見本があってそれを嗅いだらかなり好みだったから。

 彼女もすごく気に入ってるけど使ってはいないようだったので、買ってあげた。

 これで、僕の部屋も彼女の部屋も同じにおいになる。

 お互いまだ以前買った部屋の芳香剤が残っているので設置できてないけど、いずれ一緒になるはず。

 別々のところにいても同じにおいを感じているってなんか面白い。

 嬉しい気分にもなる。

 においの好みが似てるから、こういうこともできる。

 好みが違うとか真逆とかだったら、苦痛でしかたないだろうね。

 衣類用洗剤とかもさ、苦手なにおいだったら、一緒にいるときにストレス感じそうじゃん。

 そういうのがなくて本当に良かったなあと思う。

 彼女はいいにおいする。

 僕はいいにおいするか分からないけど、嫌がられてはないと思う。たまにくさいって言われるけど。

 最近は、タバコ臭がつくことが多いから、申し訳ないなあと思う。

 自分は吸わなくても周りが吸ってるとだめだね。

 これから一緒に住むとなると、よりにおいの好みは重要になってくるはず。

 そう考えた時に、好みが似ていてよかったなあって思うのだ。

 僕の加齢臭は気にして対処していきたい。

 おわり。