かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

おそばともなか

 今日は彼女と遊んだ。

 彼女の提案により、僕の母も含めた三人でお蕎麦を食べに行くことにした。

 優しいよね、お母さんも一緒でいいよって言ってくれるの。

 母からすると、二人の邪魔をしちゃうからっていう遠慮の気持ちと、仲間に入れてもらえて嬉しいっていう気持ちが入り混じってるんだと思う。

 なんにせよ悪い気はしないはずだ。

 いつもの二割増しくらいのテンションで支度してた。

 彼女が家まで来てくれて、そこから僕の運転でお蕎麦屋さんへ。

 道中も、食事中も、会話が弾んで楽しかった。

 好き嫌いの話やら、においの話やら、色々盛り上がった。

 彼女の好みと、母の好みが結構似ていて、母は分かる分かる~!と嬉しそうだった。

 食事を終え、家に帰ったら、今度はもなかと遊ぶ時間。

 彼女が遊びたーいって言ってくれてたから、ぜひとも!と思ってもなかを外へと連れ出した。

 外に出られると嬉しくて、くんくんくんくんそこらを嗅ぎ回る。

 彼女に会えて、嬉しい嬉しい!ってなってたけど、少ししたら周囲のにおいが気になったようで、あんまり彼女のところにいかなかった。

 ちょっとしか触れ合えなかったと、後に彼女は残念がっていた。

 外に出して気づいたけど、もなかのリードが古くて薄汚れている。

 新しいの買わんの?とか言ってたら、母が買ってきて!!ってここぞとばかりに頼んできた。

 彼女も買いに行こう!って乗ってきてくれたので、よしじゃあいこう!と勇んで出発した。

 勢い良く出発したものの、デザインと使い勝手を両立した良いものが見つからない。

 お店を三軒巡ってやっと、良さそうなものを見つけることができた。

 それから雑貨屋さんとお菓子屋さんへ寄り道をして、家へ帰ってきた。

 お菓子屋さんでは、彼女が母へのプレゼントとして、おいしいクッキーを買ってくれた。先日食べて気に入ったとってもおいしい人気のやつなんだって。

 自分たち用のおやつも買って、部屋でくつろぎながらもぐもぐした。

 僕の分も彼女が買ってくれた!

 彼女と僕で別の味のお菓子を買った。どっちも美味しそう。

 パクパク食べ初め、最後の一口を頬張ったところで、彼女が「全部食べちゃったの?!」って言った。

 そうか!僕のやつも食べたかったんだ!そうだよ!そうだよ!全部食べちゃだめだった!!ってなった。

 黙々と食べて、無意識に頬張ってた。

 ごめんねごめんねってして許してもらって、彼女の方のお菓子を一口分けてもらった。

 両方とも美味しかった。

 それからまったりタイムを満喫し、母が夕飯を作ってくれたので二人で食べた。

 オムライス。

 彼女が卵好きっていう情報を得た母は卵料理なら鉄板だろう!と思っているらしい。

 まあ大体合ってる。油断は禁物だが。

 彼女はいつも、おいしい!って喜んで食べてくれる。

 母もそれを聞いて嬉しそうだった。

 今日も夜に予定がある彼女は、食事を終えてからゆっくりする時間があまりなかった。

 その貴重な時間を、再びもなかとのふれあいに費やしてくれた。

 今度は室内なので、彼女のところに甘えに行ってべったり。

 野放しにしておくと飛びつくので僕が抱っこして、おとなしくさせて触りまくった。

 もなかは触ってもらえるとすごく嬉しいからね。

 しっぽをぷりぷり振って、大喜びだった。

 それから彼女を送り出し、一旦お別れ。

 数時間後、彼女の用事が終わったあとに再び合流して、一緒にコーヒー飲みながら話をした。

 色々彼女の中に積み重なった嫌なものが、心を重くしているみたいだ。

 僕は脳天気に、今日も楽しかったなー!って思っているくらいなものなので、彼女の苦しみを取り除いてあげたいなあと思う。

 丸一日ゆっくりできる日っていうのをなかなか作れないけど、ちゃんと会って話をしたりご飯を食べたりして、コミュニケーションが取れるので嬉しい。

 彼女とごろんごろんしながら一日過ごしたい。

 時間を気にせず、とにかくのんびりすることが必要な気がする。

 今日ものんびりする時間はあったけど短かったからね。

 癒やしの時間をもっと提供していきたいね。

 おわり!