かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

優しい彼女

 昨日いろいろ考えていたら、彼女は優しいっていう結論に至った。

 常に周りの人のことを考えている。

 嫌な思いをさせないように、楽しく過ごしてもらうためにと気を遣っている。

 これって、彼女は彼女自身のためにやっているっていうかもしれない。

 そうやって気を遣わないでいれば、嫌われてしまうからやっているだけだと。

 でも、僕はこれって優しさだと思うんだよね。

 嫌な思いをさせないように、嫌われないようにしようっていうのは、相手のことを考えている証拠だ。

 どうでもいい相手だったら、そんなこと考えすらしない。

 嫌いな相手だったらなおさらだ。

 まあ、嫌いでも仕事上どうしても付き合わなきゃいけないから、気を遣うっていうのはあるだろうけどさ。それは例外として。

 嫌な思いをさせないように、こんな風にしてみようとか、喜んでもらえるようにあれをやってみようとか、こういう風に考える気持ちって優しさ以外のなにものでもない。

 優しい人じゃなかったら、こんな風に相手の気持ち考えられないよ。

 それと、彼女の気配りとか気遣いっていうのは、無償の愛に近いと思う。

 彼女は見返りを求めているわけではない。

 こうしておけば、相手が自分のために動いてくれるだろうというような打算があってやっているわけじゃない。

 クズなやつは、彼女のその優しさを当然のことのように受け取り感謝しない。

 例えば、彼女が宣伝のためティッシュ配りをしていたとする。もちろん宣伝が目的ではあるのだが、ティッシュがあると喜んでくれるだろうという思いを持ってティッシュを配っている彼女。するとそこに、ティッシュがただで貰えると知って何度も貰いに来る人が現れる。

 これがクズな人間だ。

 テッシュを配る彼女の思いやりに気付いて、せっかくティッシュも貰ったし、宣伝しているお店に行ってみよう、とするのが良い人。

 彼女は、何度も貰いに来ているなあと思いながらも、ティッシュが必要なのだろうと優しさで配り続けているって感じだ。

 毎度のことながら例え話がへたくそである。

 彼女の優しさに甘えたりつけこんだりするやつが僕は大っ嫌いだ。

 今日も、彼女のもとにかなりの長文の愚痴メールが来てた。これもそう。彼女の優しさと賢さに惹かれて、愚痴りたくなちゃったんだろう。

 彼女くらい話を聞けて、考えも提供してくれる人いないしね。

 まあとにかくそうやって、助けてもらおう、甘えようとする人がちらほらいるのだ。

 しんどくても、面倒くさくても、相手してあげてる彼女はほんとに優しい。

 ただとにかく、僕が言いたいのは、優しい彼女の手を煩わせるな!ってこと。

 彼女の優しさは時に彼女自身を苦しめる。

 でもその優しさを失ってほしくはない。

 そのためには僕が彼女を助けてあげなきゃいかんね。

 僕ももっと周りを気遣っていかなきゃいけない。彼女の見ているものを、僕も見れるようになっていかないと。

 そうして彼女をサポートするのだ。

 おわり。