いやしをくれる
仕事で色々あって、飲みに連れて行かれた。
僕は当事者ではないんだけど、関連性があるため巻き添えを食った。
僕は常に早く帰りたいと思っている。
それはなぜかといえば、彼女に会いたいからだ。
早く帰れば、早く彼女に会える。時間の余裕もあるから長く一緒にいられる。
いつもそのことばっかり考えている。
今日はもうこれが起こった時点で、早めの帰宅は望めなかったので諦めた。
彼女が心配しないように、簡単な経緯の説明をしておいた。
飲みに連れていかれるのは正直すごく嫌だ。どうせ酔った上司からのお説教タイムになるのが目に見えている。
お説教を聞かされるのも、飲みの席というのも、何もかも嫌なんだけど、一番嫌なのはやっぱり帰りが遅くなって彼女に会えないことだ。
拷問のような状況を経て、なんとか解散に至るまで約三時間。
更にそこから、数名での話し合いが持たれ、更に一時間。
帰りたいー帰りたいーと思っていると、彼女から電話が。
ちょっと電話出ます~って言って場を離れ、一息ついた。
彼女が気を利かせて、切り上げるきっかけになればと電話を掛けてくれたらしい。
とっても気が利くよね。
結局戻っても話が普通に続いてしまって、すぐに脱出にはならなかったのだが、この電話は非常に意味があったと思う。
息抜きになったし、話し合いの流れも自然と終わりに向かわせられたと思う。
なにより彼女の声が聞けたのがよかった。
それからしばらくして、やっとこ解散になった。
急いで彼女の家へ寄って、彼女に会えた。
どうやら僕は疲労が思いっきり顔に出てたらしい。
ゾンビみたいな顔になってるよ!って言われた。
しんどいって言わなくても伝わる素晴らしさ。
ゾンビになっちゃうくらいキツかったもんね。
別段アピールしたくないって思ってても、伝わると嬉しい。
彼女に会えて、今日の話を愚痴れて、彼女の意見も聞けて、遅い時間だったけど寄ってよかったなあと思った。
帰る頃になったら、少し顔がマシになって、気分もだいぶ楽になってた。
彼女に元気を貰えたみたい。
仕事でしんどかったり疲れてたりするけど、彼女に会えるとそういうのが吹っ飛んでいく。
僕にとって彼女は、癒やしなんだよね。
毎日ありがとう。
おわり。