かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

プレーン

 今日は彼女と遊んだ。

 彼女を迎えに行って、とりあえずお金をおろしたいということだったのでコンビニへ立ち寄る。

 その後、前日から予定していた、お蕎麦を食べに行った。

 彼女と何度か行っているお蕎麦屋さん。

 結構な頻度で行っているので、もはや常連さんみたいになっている。

 食べ終わってどうするかという話になった。

 また僕の家に行くというのも提案したけど、これまた頻度が高いので、行き過ぎじゃないかということで没。

 かねてから彼女が整体に行きたいと言っていたので、ショッピングモールに入っているリラクゼーションサロンに行ってみることにした。

 悲しいことに僕はお金に余裕があまりなかったので、彼女だけ整体やってもらって、待ってればいいかなあと思っていた。

 彼女としては、僕が受けることで、彼女にマッサージする際に役立つ知識を仕入れられるのではないかというのがあったみたい。

 空いてなかったりしてやってもらえない可能性もあったので、とりあえず行って聞いてみようとお店まで行ってみた。

 初回限定でお安くしてくれるのがあって、だいぶお得。しかも一時間くらい後なら空いてるとのことだった。

 せっかくなので受けてみるかっていう気持ちになったので、彼女と二人でやってもらうことにした。

 時間までショッピングモールの中を回った。

 特に買いたいものがあるわけではなく、とりあえず見てみよう~っていう感じで。

 でも彼女がとってもいいことを言ってくれた。

「買わないけど、買うつもりで見よう」って。

 お金ないから~とか、買えないから~という気持ちで見ていても楽しくない。

 これいいな~買おう!っていう気持ちで見ると楽しい。

 すごく新しい視点を発見したような気持ちになった。

 しばらく、彼女がこれいいな~とか言うと、買っちゃう!?と横で言ってた。

 本屋さんに寄って、彼女の好きな作家の本が出ているのを見つけて購入。

 僕はどうにも身体が重くて、彼女に、マッサージ受けたらこのだるさは良くなるのでしょうかと相談してた。お金ないから~とか言ってたのにちょっとこの時点で楽しみになってきてた。

 予定の時間になったので、お店に戻り、手続きを済ませて施術に入った。

 仕切りとかあって個室みたいなのかなーと思ったら、広い空間にベッドが並んでて、全然仕切られてなかった。こんなものなのか~と初心者の僕は思ったけど、どうやら他のところでは分かれてるみたい。彼女いわく。まぁ場所によるのだろう。

 60分コースで、がっつりやってもらった。

 マッサージのやり方は、自分が今まで彼女にやっていたことが間違ってはなかったのだなという確認ができた。あとは押し方とか、力加減、こうやって押すとこんな風に感じるんだなという体験ができて、勉強になった。

 今度彼女にしっかりマッサージするときに、勉強の成果を発揮できればなと思う。

 一応全身やってもらったんだけど、特に足がすごく気持ちよくて、すっきりした。

 腰や肩辺りのマッサージは、けっこう痛かった。

 痛いですか?って言われたから、痛いですね~って言ったのに全然力を緩めて貰えなかった。あれ?おかしいな?と思った。

 すごく硬いって言ってたから、気合はいってたのかもしれないけど、いたたたたた!って感じだった。

 凝ってるとか硬いとか、すごく言われてたけど、みーんなそうやって言われるんだろう。セールストークではなくて、本当のところ自分がどれくらい凝ってるのか知りたくなった。

 彼女はというと全身やってもらったみたいだけど、肩と首のコリが激しすぎて、そこばっかり集中してやられたらしい。

 確かに彼女の肩こりはものすごい。揉んでも揉んでもほぐれない強敵である。

 集中してやりたくなる気持ちよーくわかる。

 あとで肩を触った時に、いつもより断然ほぐれてたので、さすがプロとは思った。

 このショッピングモールを見て回るのは最小限にして、インテリアショップに行ってみることにした。

 二人で暮らすときのために、ソファに座りまくって、いいやつを探そう!というプラン。

 ショッピングモールもそうだったけど、混んでる。とにかく混んでる。道も駐車場も。

 平日とはいってもさすがお盆期間といった感じだ。

 普段よりもやっぱり時間は掛かって、インテリアショップに到着。

 お皿とかクッションとかもぐるーっと見て回りながら、ソファのコーナーにやってきた。

 今思うと、彼女が良いって言ったものに対して、否定的な意見を言い過ぎだった気がする。でもこれ使いにくそうじゃない?とか、まわりと合わないんじゃない?とか。

 彼女の意見を否定したいわけじゃないのに、そういう風な言い方をしてしまうのは良くなかった。自分の意見ばっかり言ってた気がする。

 彼女はきっと何度も嫌な気分になっただろう。ごめんね。

 僕たちが思っているようなソファっていうのがあんまりなくって、いくつも座ってみたものの、これだ!というのには出会えなかった。

 ついでにベッドも見てごろんごろんしてきた。

 ふわふわしたベッドと、固めのベッドと、どちらにするべきか悩む。

 彼女が良いって言ったものに合わせたいと思う。そうじゃないとベッドを別々にされてしまうから。

 椅子に座って立って、ベッドに寝転んで起き上がって、という動作を繰り返していたら、段々と身体がしんどくなってきた。マッサージされてリフレッシュしたはずだったけど、案外身体の重さは消えてなかった。足だけはかなりすっきりしてた。

 疲れてきたなーとは思ったけど、休憩するほどでもないと思ってたし、普段通りの自分だって思ってた。

 しかし、彼女から見た僕は、だいぶ機嫌が悪そうで、元気がなくて、テンションが低い嫌なヤツに写っていたようだ。

 心配もしてくれたし気を遣ってもくれた。

 雑貨屋さんへ寄って、見て回ったあと、併設されてるカフェでワッフルをテイクアウトして食べた。

 プレーン味を頼んだんだけど、本当に全く味がついてないのかとおもったら、ちゃんとお砂糖振ってくれてあって、あまくて美味しかった。あつあつのふわふわ。

 これも僕としては美味しく食べて、買ってよかったなあと思ってたんだけど、彼女から見たら、おいしかったみたいではあるけど、喜んでるかどうか分からないというような反応の悪さがあったらしい。

 僕の反応の悪さ、今日はこれがすごく良くなかったんだと思う。

 彼女が働きかけてくれたことに対する、反応が薄いということと、反応が遅いということ。

 ワッフルが出来上がるのを待っている間、彼女が少し離れたところで商品を見てて、僕は彼女がなにか見てるなあくらいには認識してた。店員さんが外に向かって走って行ったので、どうしたんだろうと姿を目で追って、更に持って帰ってきた看板が気になってそれをずーっと見てた。

 そしたら僕が店員さんを気にしている間ずっと、彼女は僕に、見てー!ってしてたらしい。

 本当に全く気づいてなかった。

 店員さんが通ったところの横にいたのに。

 僕の注意力がどうかしちゃってた。

 彼女にとっても悪いことをした。

 こんなことの積み重ねがあって、今日彼女は十分に楽しむことができなかったようだ。

 せっかくの休日を嫌な気分にさせっぱなしで終わらせてしまって、本当に申し訳ないなと思う。

 ワッフルを食べ終え、晩ご飯を食べに行くことにした。

 和食屋さん。

 ここも結構よく来てる。

 いつも同じものを頼むので、今日は気分を変えて別のメニューを選んだ。お肉。

 彼女はお魚を食べた。

 ワッフル食べたからご飯はおかわりできないや!とか思ってたのに、普通におかわりしちゃった。太る太る。

 それからドラッグストアで飲み物を買い、その後本屋さんへ寄った。

 今月末に、ちょっとした旅行に行こうかという話があがっていて、どこへ行くか、旅行の情報誌でも見て案を練ろうということだった。

 これも積極的に話をしなきゃなあと思っていたんだけど、どうにもうまくいかなかった。

 ここはどう?って彼女が言ってくれた行き先があって、それに対してちゃんと返事ができてなかった。

 行き先に対して、良いね!じゃあそこで調べてみよう!って言えばいいのに、とりあえずそこで良いとは思うけど、調べてみて問題ないと分かったらそこに最終決定しようというような考えでいたので、彼女に僕がどんな気持ちでいるのかが伝えられてなかった。

 そこで良いよって一言、ちゃんと言い切ればよかった。

 隣でただスマホをこちょこちょしている人がいてなにも言わなかったら、こいつどういうつもりなんだってなるのは当たり前だ。

 これも良くなかった。

 これもまた、反応が薄い、反応が遅いという今日の良くない僕が出てた。

 旅行行きたいし、せっかく行くなら、限られた条件の中で最高のホテルを選びたい。行ってから、なんかこのホテル微妙ってなるのは嫌だし。

 結局良いなと思った行き先はもうこのタイミングだと空いているホテルが殆ど無くなってた。さすが観光地。そして都会。そこで、もう少し近場に行くことにした。そこなら周辺のホテルがまだ結構あった。

 しかしここも早めに決めないと、埋まっちゃうだろうし、迅速に調べてみないといけない。

 一昨日くらいから、彼女を怒らせたり嫌な思いをさせてばっかりだ。

 もしかしたら、今日うまくいかなかったのは、それを気にしすぎていた部分があったからなのかもしれない。

 嫌な思いをさせないようにと気にした結果、嫌な思いをさせてたら全く意味が無い。

 自分がいかに不器用で、馬鹿なのかがよく分かる。

 気持ちを切り替えて、嫌なテンションを引きずらずに、彼女を楽しませる努力をしなくちゃ。

 気持ちを言語化するということを意識してはいるけれど、まだ努力が足りない。

 僕がどんな気持ちでいるのか、彼女に全然伝わっていない。

 楽しいのか、嫌な気分なのか、元気がないのか、嬉しいのか。

 現に今日、僕は楽しんでいたときが多かったけれど、彼女にそれが伝わっていない。

 できてる時とできてない時があるのは確実だから、できてない時にいかにその状況を改善するかが問題だ。

 自覚して、努力する。

 彼女に迷惑を掛けまくって、嫌な思いたくさんさせてしまって、情けない。今日のことも、どうしてこうなったんだろうって後悔して涙が出てくる。

 自分の状況を落ち着いて把握して、一言、二言、彼女に伝えられれば違ったんじゃないかと思う。

 自分の状況がよくわからないまま、急いだり、焦ったりして、その場しのぎでやっていくから良くない。

 自分がテンション低いんだっていうのをきちんと自覚して、立ち止まってどうすればいいかを考えなくちゃいけないと思う。

 それをやることを、彼女にちゃんと伝えて、少し待ってもらうことも必要だと思う。

 精神的に問題がある人みたいだけど、 今それができてないんだから、意識してやっていかないといけない。

 それで、彼女に嫌な思いをさせなくて済むのなら絶対やらなくちゃ。

 本当に毎日毎日ごめんね。

 彼女にとって、だめで愚図な男になりたくない。嫌われたくない。

 がんばる。