ティント
彼女は化粧品が趣味。
お化粧するのも好きだし、お化粧品を買うのも好き。お化粧品について勉強するのも好きだ。
最近、お化粧品に関する情報誌みたいな雑誌も買ってる。
これを僕も見せてもらえるんだけど、結構面白い。
色んな化粧品のパッケージというか外観が見れるのが楽しい。
使い勝手とか、効果の部分は読んでもあんまり頭に入ってこないけどね!
彼女はこういう雑誌を読んだり、YouTubeでメイク動画を見たりして勉強してる。
おそらく勉強しているという意識はなく、自然と知識が吸収されていくのだろう。好きなことだからね。
新作のリップが出るよ!とか楽しそうに言ってる彼女を見てるのが好きだ。
一緒にそれを探しに行くのも楽しい。
今日も彼女と一緒にお店に行って、お化粧品を見た。とあるブランドのリップティントが出たというので見に来たのだ。
僕は少しずつ、彼女から知識を分け与えてもらっている。
リップティントなんて聞いても、少し前の僕だったら、はてな?って感じだったろう。
昨日までの僕は、ティントってなんか聞いたことある響き!ってなってた。だいぶ進歩してる(自己評価高め)
なんか色落ちしにくいリップらしいよ!そしてこれがさっきまでの知識。
体温によって発色が変化するとかなんとかあるらしい。今調べた。
普通に生活していれば得ることのない知識を得られるのが結構楽しい。
お目当てのリップティントを見つけて、どの色がいいかなあって一緒に選んだ。
色合いの好みは似てると思う。ただ、実際にメイクするとなると、好きな色よりも自分に合う色という話になってくる。
もちろん、自分に合う好きな色が一番いい。
僕は単純に良いなあと思った色とか、彼女に合いそうだなあと思った色とか、とにかく気に入った色を彼女に伝える。
彼女がそれを受けて、色は良いけど似合わないとか、既に同じような色持ってるとか、判断してくれる。
だから僕はちょっと無責任ではあるけど、これは?これは?って好きなように言う。
彼女がこの色のリップを塗って可愛くなったら嬉しいなあとか思いながら。
今日も三色の中からどれにしようってなって、最終的に僕の意見を採用してもらえた。
あんたの意見なんか知らんわ!って言われないので嬉しい。
一緒に悩めるのが良い。
彼女が一緒に考えたり、意見を求めたりしてくれるから、僕も積極的に意見を出そうと思えるし、知識も覚えようっていう気持ちになる。
熱中するとお金がかかっちゃうものではあるけど、彼女が楽しそうにしてくれるし、毎日使うもので元気が出るのはとっても良いことだ。
化粧品が趣味の彼女を応援していこうと思う。
おわり。