かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

お役立ち

 彼女にとって僕は役に立つ存在だと自負している。

 調べて欲しいことを伝えてもらえれば、こちらで調べて結果を提出する。

 もちろん、ただ調べるだけではなく、彼女に合った情報をまとめて整理することを忘れない。

 調べられる情報も多岐にわたっている。

 体調が悪い時の症状を調べ、対処法や考えられる病気の検索。

 化粧品の評価、使用者の感想。

 目的地までの道のり、ルート。これは彼女が分かりやすいように、ネット上の情報ではなく、手書きで提出することも多い。

 電化製品のトラブル対処法。

 などなど!

 彼女はこの部分を非常に有用と思ってくれているようだ。

 あとスケジュールの管理。

 来週のいつに誰かと会うとか、なにかをしなくちゃいけないとか、そういう予定を伝えておいてもらえれば、管理しておく。

 ただしこの機能はたまーに働かないときがあるので、信用しきれない。そのため(スマホアプリに)外部委託して、通知してもらうようにしている。

 あとはお買い物機能!

 食べたいもや欲しいものがあるときに、事前に言っておいてもらえると用意して持っていく機能。

 ただし、お金がない場合や遅い時間の場合にはお届けできないことがある。

 最後に忘れちゃならないのが、マッサージ。

 彼女がお疲れのときに頭から足先まで全身マッサージできる。リラックスコースから集中コリほぐしコースまで、色々取り揃えている。

 これも日々彼女にとってどうマッサージするのが良いか考えてるので、技術が進歩しているはずだ。

 どう?お役に立ってそうでしょ。

 もちろん彼女が強制しているわけではない。

 僕が勝手に喜んでやっている。

 彼女が僕のやることを受け入れてくれているってことになるかな。

 彼女が必要以上に遠慮するタイプの人じゃなくてよかった。

 せっかくやってるのに遠慮ばっかりされてもつまらない。

 こちらの好意を素直に受け取ってくれるところが素敵だ。すごく良い所だと思う。

 さっきも言ったけど変に遠慮しないからね。だからこちらも気持ちよく色々できる。

 この遠慮ばかりすることが美徳ではないと分かっている人って少ないよね。

 かくいう僕も遠慮ばかりしてしまうタイプの人間なので、上手に遠慮して、上手に受け入れるのをできるようにならなくっちゃって思ってる。

 彼女はそのバランスすごく良い。上手。

 彼女が受け入れてくれるから、僕は全力で役に立とうって頑張れる。

 彼女が今までに一度でも、僕に対して拒絶するような態度を取っていれば、こんな風に頑張ってはこれなかった。

 つまり僕が彼女の役に立っているのは、役に立てるような土俵を用意してもらえているからってことになる。

 それは彼女が僕の努力を認めてくれているからだ。

 これからも彼女の役に立てるよう、努力を欠かしてはいけない。

 日々向上。

 おわり。