かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

失敗作

 彼女が今日もお菓子を作ってた。

 マカロンの中がジャムのやつ。

 超美味しそうである。

 でも、途中で失敗したとの情報が入った。

 うまいことできなかったらしい。

 まずいって言ってた。どんな感じに失敗したんだろうって逆に気になった。

 今日は仕事を終え、彼女に会いに行き、ご飯を食べるために一旦家に帰り、再度彼女に会いに行くという流れだった。

 その時に彼女がその失敗作マカロンを持ってきてくれた。

 おいしくないけど食べる?って言いながら。

 見た目はそこまで悪くなかったけど、彼女がそこまで言うならかなり失敗してしまったんだろうって覚悟を決めて食べた。

 あれ?おいしい。

 彼女いわく、食感がおかしいらしい。確かにやけにもちょもちょする。でも美味しい。

 よくよく考えると、僕はマカロンというものを食べたことがなくって、比較対象がない。

 失敗だろうがなんだろうが美味しいのでパクパク食べた。

 本当はもっと美味しいらしいので、これより美味しいのならすごいことだ。

 おいしくないだろうって思って食べたので、肩透かしを食らったというか、期待値のかなり上をいってくれたので、よかった。

 これ以上においしいマカロンを食べられる日を楽しみにしている。

 ついでに彼女と、もしも二人で暮らしたらっていう話をした。

 最近この話、僕の中ではかなりホットな話題となっている。

 御存知の通り、僕は転職したばかりでお給料もたくさんはもらえない。

 彼女も仕事を辞めたばっかり。

 二人で暮らすためにはお金が必要である。

 僕らが二人で暮らしたら、きっとすごく食費が掛かると思う。ついつい美味しそうな高いものを買いたくなっちゃう傾向にある。

 安い刺し身を買うよりか、その場でさばいたくらいの、新鮮な高い刺し身のほうが良い、みたいな。

 こんな風に考えてお金をぽんぽん使っていく。

 満足度は高いだろうけど、それによって月にかかる費用はかなり高くなるだろう。

 食に強いこだわりがあるわけじゃないんだけど、良いものを食べたいとか美味しいものを食べたいっていうのはあるんだろうね。二人とも。

 ここをうまく削ることができれば、余裕が生まれてくる。

 我慢が必要になりそうだけどね。

 二人のお金の使い方とか、どこにお金を掛けたいかっていう考え方が似ているので、そこら辺は喧嘩にならなくて良さそう。

 例えば、僕は食にお金を結構使う人で、彼女はそういうのとことん削りたい人、とかだったら相当苦労するだろう。

 もしもこの先、二人で暮らすことになるとしたら、今よりもかなり真剣にお金の使い方を考えなきゃいかんなと思う。

 話し合いをして、しっかり意見をすりあわせておけば、後々問題が起こらない。

 彼女とはそういう知的な会話ができるから非常に良い。

 僕は、彼女と一緒なら、どんな環境でもなんとかやっていけると思う。

 毎日家に帰れば彼女がいる、なんていう素敵な状態、ぜひそうしたいって思うよね。

 それは夢として、実現できるように日々頑張っていこう。