夜の遠吠え
一個前の続き。
お蕎麦を食べ終えた僕たちは続いて、お買い物に向かった。
買いたいものはいくつかあって、まず100円ショップへ。
100円ショップかなりすばらしい。ちょっとしたこういうものがあったら良いなあ、と思うようなものはだいたい置いてある。
必要な物はだいたい買えて、そのあとショッピングモールへと向かった。
買わなきゃいけないものとか、見なきゃいけないものとか、たくさんあって、その全部をどうにかするのはかなり難しいだろうなあと思った。
実は夜から映画を観に行くことにしてて、予約をしてあったのだ。
だからその時間を加味しての買い物や移動となる。
予定を全部こなそうとすると時間が足りない。
重要度の高いものから、一個一個確実にこなしていくことにした。
彼女がお菓子作りする時に使う用のジャムとかね。父の日のプレゼントとかね。
土曜日ってことで人が多くて、なかなか疲れる。でもうまいこと回っていいものを見つけることができた。
だいたい予定を済ませたので、予約した映画館のあるショッピングモールへと向かった。
こっちでもお店を見る時間的余裕はありそうだった。
到着後、車の中でしばらく休憩。マッサージしてた。
映画の前に食事を済ませておこうってことでショッピングモール内へ突撃!
ここで彼女を怒らせてしまう事件を起こしてしまったんだけど、なんとか仲直りできた。後々反省会もしたので、今日はここの詳細は省く。
僕が父に、帽子のプレゼントをしたいっていうことで、彼女と一緒に探した。付き合ってくれるなんて優しい。
彼女が見つけてきてくれた帽子がとっても素敵だったので、それを買うことにした。
そもそも帽子にしようっていうのも彼女の提案だった。具体的にどれがいいかも分からないまま、いい帽子を見つけてきてくれた。
今回プレゼントを用意出来たのは、完全に彼女のおかげだ。
お買い物を終え、ハンバーガーを食べ、トイレを済ませ、映画館に。
映画を観に行くのは久々なので、かなりわくわくしてた。
僕が映画館で一番ストレスを感じるのは、上映中にうるさくする人間。そういう人たちのせいで面白い映画を楽しめなかったりするからね。
本編が始まる前に、アニメーションがあったり新作の紹介があったりするわけだけど、彼女はそれを見るもの好きだっていってた。確かに楽しい。
で、それが流れている間って、わりとしゃべる奴ら多い。
うるさくてたまらない。しゃべるなら外でやれって感じ。
今日も始まりと終わりにそういううるさい奴がいてイラッとしてしまった。
スタッフロール中に喋り出しやがるので結構ムカついた。
本編中は結構静かだったのになあ。
映画終わった後、面白かったね!っていう会話をしつつ、僕の口から出るのは、うるさかった客への愚痴。彼女はうんうんって聞いてくれた。
ちょっと愚痴ったらスッキリする。
映画が終わり、なかなか遅い時間なので、コンビニへ寄ることにした。
映画の感想なんかを話しつつ、ゆっくりした。
彼女が途中、とあることがきっかけで、つらいっていう気持ちが噴き出してきてしまった。僕はあんまり上手に彼女のフォローをしてあげられなかったので、その部分反省してる。
彼女自身、どうしてそういう気分になってしまったのかが分からず、困ってた。
一生懸命やってたことがうまくいかずに、何度もいろんな部分で躓くことになってしまってたこと。それと体調不良が重なったこと。それによってキャパシティを超えたストレスが襲ってきたのではないかなと思う。
それ以外に、そこまで大きくはないにしても、ストレスになるような要素というのはいくつも散りばめられてる。
趣味の活動のことだったり、お母さんとの会話だったり、今自分が置かれている環境についてだったり。
最大のストレスの原因であった仕事を辞めたから、だいぶ軽減されてはいるものの、ストレスがなくなるわけじゃないからね。
彼女が辛いとかしんどいって思うのはごく自然なことだと思う。
今彼女は仕事を辞めたばかりだ。もっとゆっくりしていいと思う。頑張るのをしばらくやめていいと思う。
僕がこう言っても、そうだね!って頑張らずゆっくり構えていられるかというとそれは難しいだろう。
でも僕は今の彼女が好きで、もっと自分に甘くなっていいと思っている。もーっとゆっくりだらだらして、好きなだけ休んで欲しい。
何か頑張らなきゃいけないことができたら、僕が手伝って、一緒に頑張る。
彼女は一人じゃない。僕がいる。
つらそうな彼女を一発で元気にしてあげられないのが、すごく悔しい。
でもずっと側にいてあげることはできる。寄り添ってあげられる。
僕に出来ることはなんでもしてあげたい。
彼女を家まで送って行き、解散。
だいぶ遅い時間まで一緒にいられて、嬉しかった。
彼女はすごくつらそうだったから、最終的に楽しかった!って思えてるか分からないけど、僕は今日一日すごく楽しかった!
彼女と一緒にいられて幸せだった。つらそうな彼女の隣にいることができて本当によかった。
あーもう毎日遊びたい!