かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

よゆう

 彼女に余裕が生まれた。

 正確には生まれ始めたというところかもしれない。

 とにかく、彼女の心にゆとりができて、とってもいい感じだ。

 なぜかというと、あの忌まわしき職場から解放されたから。

 今日の仕事のことも、明日の仕事のことも、もうなにも考えなくていい。

 過去のことも、今とは切り離して考えられるはずだ。

 ずっと歩いてきた「今の職場」という道からは脱出できたわけだから。

 今の彼女は自由だ。仕事に縛り付けられていない。

 一時的に無職にはなってしまうのだけれど、なんていうんだろう、いい意味での無職だと思う。

 前のブログにも書いたけど、彼女には休息が必要だ。

 仕事を続けた状態で、たとえば一週間休みを貰えたとしても、彼女は本当の意味で休むことってできない。

 職場の状態とか、そこで働く人々のこと、いろんなことを考えておかなければならない。彼女の頭の片隅に「仕事」というものが少しでもあれば、心休まることがないわけだ。休日であろうがなんであろうが関係ない。

 寝る前、起きたとき、仕事の前、仕事の最中、仕事終わり。いろんなタイミングで考えなきゃいけないことがたくさんあったと思う。

 でもそれも、仕事を辞めたことによって、職場に関するあれこれを考えなくてよくなった。

 これが彼女にとって、効果絶大なわけだ。

 今までそこに奪われていた思考を別のことへ向けられる。

 仕事という、単語だけで憂鬱になるものについて考えなくていい。

 すると、彼女の心に余裕が生まれるんだよね。

 楽しいことを楽しいと感じ、いろんなものに興味が持てる。

 今日、仕事から解放された彼女は、ここ数か月中で一番楽しそうだった。

 すごく良い。

 まだ仕事を辞めたばかりだし、辞めたという実感があまりないってことだった。実感がない状態でも、仕事から解放されて心に余裕が生まれている。

 ならば、これからしばらくゆっくり休んで、しばらくゆっくりしていいんだという実感が湧いたとき、彼女にどれだけの良い効果がもたらされるのか楽しみだ。

 もっと早く、彼女を仕事から解放してあげるべきだったのかな、と思った。

 仕事が彼女をどれだけ苦しめていたかが良く分かる。

 彼女が元気でいてくれると僕も嬉しいからね。

 仕事のことは完全に忘れてゆっくりしてもらいたい。