かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

漫画探し

 彼女に会いたいので毎日のように旧職場へ行ってしまう。

 仕事の合間に、漫画の発売日をチェックしていたら、彼女が集めている漫画がちょうど今日発売日だった。

 彼女にお届けしたら喜んでもらえるに違いない!

 そう思った僕は、仕事終わりに本屋さんへ立ち寄った。

 少女漫画系か青年誌系か微妙な漫画で、前回は少女漫画コーナーにあったので、探してみた。ない。このコーナーにいる自分の場違い感がすごくて、探すことに集中できない。多分ない。

 青年誌の方の新刊コーナーを探してみるも見つからない。

 売れちゃったか、そもそも入荷していない可能性がある。

 諦めが悪い僕は、両方のコーナーを二往復くらいした。見落としてることもあり得るなあって思って。

 粘り強く探した結果、大きな漫画の影に隠れている目的の漫画を発見!

 結局青年誌の方にあった。

 自分が欲しい漫画だったら、諦めてたかもしれないけど、彼女に今日プレゼントしたいなあと思ったので、一生懸命だった。

 職場に寄ると、僕を見つけた彼女が、ニコッてしてくれた。すごく疲れてるだろうし、元気も出ないだろうけど、とっても可愛い笑顔を見せてくれる。その笑顔を見るためだけでも職場に寄りたいなと思う。

 一応他の人にも話しかけてちょっと会話したりするけど、本当は彼女に会いたいだけ。

 そうそう、このブログでは触れてなかったけど、彼女は今月で仕事を辞める。

 そうなると僕がこの旧職場へ立ち寄る機会はかなり減るだろう。

 そして、僕と同じように彼女のファンだったお客さんも、彼女が辞めてしまったと知れば、足が遠のくきっかけになると思う。

 彼女のファンって、熱狂的な人が多いと思う。

 そういう人たちって彼女がいるからっていう理由で職場に来てると思うんだよね。

 ここで言ってるのはストーカーみたいなやばいやつ以外のまともな人ね。

 どんぐり君一家とかそうだよね。

 彼女が辞めちゃう前にもう一回会いに来たいって言ってくれてるそうだ。

 おそらく表層化していない彼女のファンっていうのは、けっこうな数いると思う。老若男女問わず。

 そう考えると、彼女がいなくなることで、ショックを受ける人の数っていうのはかなりの多さになりそうだ。

 職場の売上に繋がる可能性だってある。大げさかもしれないけど、あり得るよ、ほんとに。

 それくらい彼女は職場の中で別格の存在感を持っている。

 僕が辞めたことの何倍かの衝撃だと思う。

 僕と同じように、彼女がいないなら行かないって人多いんだろうなあって今日思った。

 彼女の有り難みは、彼女が去ってしまってから、みんな痛感するんだろうなあと思う。

 懸命に探した漫画は喜んでもらえたようで、作戦大成功!

 彼女を喜ばせたいから、ついつい色々プレゼントしちゃうね!

 彼女の笑顔が最高のご褒美である。

 おわり。