かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

お別れ会

 今日は彼女と遊んだ。

 夜には僕の送別会も予定されており、予定の詰まった一日となりそうな予感がしていた。

 僕がお酒を飲めるようにと、彼女が車を出してくれた。嬉しい。

 まず、ネクタイを見に行った。次の仕事で絶対に必要となるもの。せっかくなので事前に何本か用意しておきたかった。

 ショッピングモールへやってきて、まずおしゃれ番長が働くお店へと向かった。おしゃれ番長いるかなーって。でもいなかった。残念。

 あきらめて、ネクタイがたくさん置いてあるお店へ。

 彼女と来て、色とか柄を一緒に選びたいなって思ってた。

 彼女が良いって言ってくれれば、安心して買うことができる。

 二本購入し、これで一安心。新しい仕事へ向かう準備が着々と進められている。

 その後、化粧品なんかも扱う雑貨屋さんへ立ち寄った。

 先日、餞別の品をくれた同じ職場のおばさまに、お礼の品を用意したい。そこで、彼女のアドバイスをいただこうという思惑だ。彼女の意見は本当に役立つ。こういうのはどう?これはこうだからいいと思う、こっちのもいいと思うよっていう感じでいろんな案を出してくれる。最終的な判断を僕がすることで、選んだ感も出る。彼女はでしゃばることなく、最適解を見つけるための手助けをしてくれる。とっても助かる。

 彼女もなにか化粧品が買いたいなってことだったんだけど、これ!っていうものが見つからなかった。どうせならわくわくするようなものが買いたいしね。

 休憩がてらカフェでお茶。カフェでゆっくりしたい欲が高まっている僕たちにとって至福の時間だった。注文したホットドックもおいしかったなあ。

 それからショッピングモール内をぐるっと回っていると、アイロン台が欲しかったことを思い出した。母の日に彼女がプレゼントしたいって言ってたものだ。

 モール内にあるお店で、アイロン台を置いてそうなお店を回ってみたものの見つからず。とりあえずショッピングモールから出ることに。

 ついでに近くまで来たので、以前すごくお世話になった上司が務める職場へ挨拶に向かった。

 すでにどこかから話がいっていたようで、上司は笑顔で、転職おめでとうって言ってくれた。めちゃくちゃ嬉しかった。以前に同じような業種を経験していたらしく、アドバイスできるかもしれないし、なんでも相談に乗るよって言ってもらえた。ありがたい。

 またご飯とか誘ってください!!って言ってその場を去った。それにも、また声かけるよって言ってくれた。いい人。

 彼女は僕がこの話をしている間、別のところで時間を潰してくれてた。

 それからドラッグストアで買い物をした。この時に彼女へ化粧品を買ってあげた!彼女への投資は惜しまない。ちなみにここにもアイロン台はなかった。

 近くにある大きなお店にも行って、アイロン台を探したけど良いのがない。

 送別会までの時間が迫ってきていた。

 最後の望みを託して、ホームセンターへ向かう。

 なんとなくここにはありそう!っていう僕の予想。彼女もここならっていう期待を持ってくれてた。その予想が的中。アイロン台の品ぞろえが今まで行ったどのお店よりも良かった。

 ここで買っちゃおう!ってことで、一番使い勝手が良さそうなアイロン台を買った。ラッピングしてもらいたかったけど、有無を言わさずテープを貼られてしまった。まあ仕方ないねって彼女と無言で目配せした。

 それから彼女の家に立ち寄り、アイロン台を早速お母さんにプレゼント。早めのプレゼントだったので驚いていたみたい。あげられてよかった。

 そろそろ時間だなってことで、会場へ向かった。

 送別会の詳細は、思い出すだけでしんどいのでとりあえず省略して書く。

 仕事を終えて合流組と、最初から組と分かれていて、最初から組は五名。気心の知れた仲間で、すごく楽しく話せたし、お酒も進んだ。

 仕事を終えて合流組が来てから、しばらくはまあまあ楽しめた。しかし時間が進むにつれ、終わりたいなっていう気持ちが強くなっていった。原因はチンピラ。アホみたいに酒を飲んで急速に酔っ払っていった。

 一通り飲み終わり、お会計をして、みんなで店の外に出てからがやばかった。

 チンピラ一人、ぐでんぐでんに酔っ払って、手の付けられない状態だった。

 みんなで話していると、Y君に絡んで、蹴りを入れだした。それを見た彼女はカチンと来たらしい。ほぼ同時に僕もカチンと来てた。まじで暴力はいかん。これ以上やらせたらやばいと思って、軽く止めに入った。

 それから様子を見つつ、チンピラの相手は僕が受け持つ流れに持って行った。僕が絡まれるのはいいけど、ほかの人に絡んで迷惑をかけるとか、ましてや暴力を振るうっていうのは絶対に許せない。

 幸い、僕の言うことは割と聞いてくれて、会話もぎりぎりなんとかなった。頭おかしいことばっかり言ってたけどね。

 ほかの誰よりも、彼女に絡みに行くのが本当に嫌だったので、絶対にそっちにはいかないようにしてた。

 もう二度とこいつと酒は飲まない。それ以前にこいつどクズだわって思ってた。

 本気でムカついてた。

 送別会を台無しにされたとか、そういう次元ではなく、目の前に酔っ払いがいることが不快だった。

 解散の流れになって、チンピラの送りは他の人に任せた。僕たちはさっさと駐車場を出た。

 最初は楽しかった。最後が最悪だったので、また飲み会しよう、というのが僕や彼女、あとY君の結論。

 みんなが応援してくれるのは嬉しかったし、集まってもらえたのもよかったなあと思う。だけどチンピラ、あいつだけは本気で消えてほしかった。

 総合的に見れば良い日だった。楽しかった。特に彼女とのお出かけが。

 送別会は開催してもらえただけでもありがたい。すごく楽しめたしね。

 予約を入れたり、送迎してくれたり、彼女にはいろいろやってもらった。ありがとう。

 今日ずっと彼女が隣にいてくれて、すごく楽しかったし、安心してお酒が飲めた。とってもいいお酒だった。

 幸せ。