かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

気が合う

 今日たい焼きの話をしていて、僕が「中身はカスタードがいい!」「皮の部分が好き!」って言っていた。そしたら彼女に「全部こっちに(好みを)寄せてくるな!」って言われた。彼女の好みとぴったりだったみたい。嬉しい。

 今日は他にも発言が綺麗に被ることもあって、気が合うー!ってなった。

 帰りに寄った本屋さんでは、彼女に「あれの本があるところに連れて行って」って言われて、正解の場所へと導くことができた。「あれ」で伝わった。

 どうやら今日はとっても噛み合う日だったみたい。

 そうそう、お店に入って、欲しいものがどこにあるのかわからない時、彼女は「どこにある?」ではなくて「それがあるところまで連れてって」と言うことがある。どちらも求められていることは同じなのだが、圧倒的に後者のほうが可愛い。頼られている感じもする。僕は単純だから「よーし連れてってあげちゃうぞー!!」ってなる。こういう彼女のちょっとした可愛さがすごく好きだ。

 それにしても、彼女とは気が合う。

 僕が過剰にそう思っているだけなのではないかと危惧していたけど、彼女もそう思ってくれているみたいで、安心した。

 合わせようと意識しなくても合っているっていうのが良い。

 彼女は気が合うからって特別喜んでくれるわけじゃない。でも、最低限の情報を提示すれば僕が察してくれるって期待してくれているみたい。さっき書いた「あれの本」というのもそうだ。

 「あれの本」というのが「テラリウムに関する本」だということはすぐに分かった。なぜなら昨日、テラリウムに関する話をしていたから。

 この予測がうまくはまる時ばかりではないんだけど、彼女はそうできるって期待してくれている。

 今日はうまくいった。

 彼女は相手の考えてることを予測するのが得意だし、相手に合わせてあげるのも上手い。自分の考えを相手にわかりやすく伝える努力も欠かさない。相手によって言い方を変えたり、伝達方法を変えたりと試行錯誤している。

 だから、彼女にとってそういう努力をしなくても良い相手が必要なのだ。そのポジションに置いてもらえてるのかなって思う。僕相手なら、変に気を使わなくていい。言葉を噛み砕かなくても伝わる。

 そうすることで、自然体でいられるとか、楽だなって思ってもらえるんじゃないかな。

 気が合うことってすごく大事だ。無理して合わせているのではなく、自然な状態で気が合っているってこともすごく大事だ。

 僕にとって彼女が、自然にしてたら気が合う!っていう存在で本当に良かったなあって思う。

 そういう状態に慢心しないで、努力と考察を怠らずにいたい。

 おわり。