かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

生チョコ屋さん

 彼女からバレンタイデーにお菓子を貰ったので、お返しにと思ってこの間生チョコを作った。

 こっそり材料を買って、こっそり作って、どうだー!ってやるつもりだったんだけど、ちょうどこっそり材料を買った日に彼女と会うことになって、買ったのがバレてしまった。早かった。

 こっそり作ることはできなくなったけど、まあよしとして、ホワイトデーの日にせっせとチョコを作った。渡せるのは翌日の予定だったので、一日余裕を持って作成に入った。

 初めて作った時に大失敗し、二回目でなんとか成功を収めた経験を活かし、今回は手際よく調理を進めることができた。半分くらいの時間でできたんじゃないかなーって思う。

 きれいにつくって、彼女にドヤ顔で渡してやろうと意気込んでいた。

 仕事に行く前に作って、冷やして、翌日の仕事前に切ってココアパウダーをふりかけて形を整えた。

 事前に用意していた生チョコ用の箱に綺麗に入れたら完成!

 余った分を別の箱に入れて、みんなにおすそ分けする用に持って行った。

 この後女子力高いとか言われることになるんだけど、まあ確かにお菓子作ってみなさんでどうぞって、女子だよね。言われても仕方ない。

 美味しく作れたので、みんなにも食べさせてあげたいと思ったのだ。

 さっそく仕事に向かって出会った人たちに一つずつあげていった。嫌な人にはあげないスタイル。

 みんな褒めてくれた。Y君とか、甘いモノあんまり食べないけどこれはいける!って言ってくれた。嬉しい。

 彼女も美味しいって褒めてくれた。何に関しても彼女はお世辞をあんまり言わないから、本当に美味しいって思ってくれてる?なんて勘ぐらなくても素直に受け入れられる。

 ちなみに彼女のお母さんも褒めてたっていう情報を頂いた。ありがたい。女子力高いとも言っていたらしい。女子力…。

 僕は普段からお菓子作りが好きなわけではない。彼女にお菓子を作ってあげるのが好きなだけで、彼女がいなければ生チョコに挑戦することもなかっただろう。

 彼女に喜んでもらいたい、というのが僕の行動の原動力となる。

 生チョコが作れないくらい不器用じゃなくてよかったし、なんかカッコつけて、男が生チョコなんて作らねえよ!という変なプライドを持った性格もしてなくて良かった。

 彼女に褒めてもらえるので、生チョコはまた作りたい。生チョコ屋さんやりたい。