かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

お食事

 今日は仕事終わりに彼女の提案でチンピラを交えて食事に行って来た。

 彼女と以前、今となってはチンピラが一番話せる相手だよね、ご飯一緒に行ってもいいと思えるくらいだよねという話をしていて、それが実現した形だ。

 チンピラと出会った頃、食事に誘われても断り続けていたので、一年以上が経過して初めて彼と食事に行くことになった。

 チンピラは突然の提案にも関わらず、上機嫌で応じてくれた。こういうところはいいやつなのである。

 お店に到着し、彼おすすめのサラダを食べながら、仕事の話をしていた。話をしていて思うのは、彼は彼なりに仕事について考えて、結果を出そうと行動をしているんだなということ。普段の行動が全然なにも考えていないように見えるので、意外だった。

 あとは、僕や彼女の話を、うんうんって頷きながら反応をちゃんと返してくれるのもえらいなと思った。こちらの話を遮って話し始めちゃうところがあるのはマイナスポイントだが。

 僕が仕事を探しているという話も、わりと真面目に反応してくれて、参考になる話も聞けた。

 彼女が今の仕事をやめたら、という話もついでにして、それに関してもわりと真剣な感じで話を聞いていた。

 話はだいぶ盛り上がって、お店の閉店時間となってしまった。

 仕方がないので駐車場で体を震わせながら、またしばし会話をした。

 チンピラは思っていた以上に、彼女や僕のことを見ているようで、彼女に対する評価も、こんな風に見ている、こういうところを評価していると話してくれたんだけど、聞いていた僕も納得できる内容だった。ちょっと彼の表現力の低さによって、最初何言ってんだこいつ状態になってしまったんだけど、話を聞いていくうちに理解できた。

 僕のことについても、異論を唱えたくなるようなことは言ってなかったし、意外と見る目があるのかもしれない。

 彼女の良い所は、僕やチンピラが気付かないところに気付いてくれるところ、そしてそれを指摘してくれるところにある、ということだった。

 あぁそれだ!確かに!って思った。どうしても大きい部分だけを見てしまって、細部に目が行かない僕に対して、彼女は見落としたところを指摘してくれる。それに何度も助けられてきた。当たり前にしてもらっていることすぎて意識していなかったなってちょっと反省した。

 わりと長い時間、いろんなことについて話して、楽しかった。

 今日こうやって話す時間が取れてよかったなあと思う。

 提案してくれた彼女に感謝しなくては。

 またチンピラとご飯行ってもいいかな、と思えるような時間でした。

 おわり。