かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

評価の変化

 昨日のブログにて、僕が彼女に出会った当時は周囲の人から評価されず苦しんでいたことについて少し触れた。

 そうしたら彼女から、ほんとにねっていう反応があって、僕が来た頃はほとんど誰にも認められずって感じだったねって言っていた。

 そうなのだ。

 そこで、当時と今とで何が変わったのかについて考えてみたいと思う。

 一番大きな要因は、彼女を最も苦しめていた上司の異動だろう。彼女に特別厳しく、理不尽な要求や彼女の頑張りを認めないなど、あまりにも酷い態度であった。 彼が彼女を評価していないという状態が長く続いたため、他の上司も彼女を評価しにくい状況になっていたのかなあとも思う。それもおかしな話ではあるんだけどね。

 加えて当時は彼女よりも勤続年数の長い人が多く、仕事的には彼女のほうができるし、能力も高いのだが、評価されにくかったというのもあると思う。

 そんな環境のせいで、彼女は多くいる従業員の中の一人という平凡な評価になってしまっていた。

 当時も彼女のことを好きでいてくれる同僚のおばさまとか、後輩とかもいたんだけど、仕事の面でサポートしてくれるとか評価してくれるという感じではなかった。彼女の人間性を好きでいてくれた感じかな。仕事面で彼女の助けにはあんまりなってなかったんじゃないかなと思う。

 それによって彼女は誰にも頼らず、誰にも助けられることもなく、一人で頑張るしかなかった。

 今は最悪な上司がいなくなって、まあまたろくでもないチンピラという上司がやってきてしまったわけだけど、それでも以前の上司によってもたらされた職場全体に漂っていた閉鎖的な暗い雰囲気は薄まった。代わりにいろんな問題が新たに発生したわけだが、それでも彼女に対する評価というのは、一度リセットされたように思う。

 人の入れ替わりもかなりあって、彼女よりも勤続年数の多い人は少なくなり、それによって数字で見た時の彼女の地位が向上。彼女は以前よりも自由に動けるようになったんじゃないかなと思う。

 同僚の質も前よりも良くなった。彼女から見れば全員が後輩で、みんな彼女に仕事を教えてもらってお世話になっている状態。みんな前提として彼女は仕事ができるという情報を持っているし、実際に彼女が仕事を教えて面倒を見る過程で、それを実感しているはずだ。だからみんな、彼女を一定水準以上できる人だと評価している。

 まあそれも彼女の一部分を見て評価しているにすぎないんだけど、全く仕事を評価されなかったことを思えば、だいぶ良くなった。

 まとめると、人の入れ替わりによって、以前からの評価(最悪な上司からの評価)があまり重要視されなくなり、彼女が再評価されたということなんじゃないかなと思う。

 純粋に彼女の仕事ぶりや能力を評価すれば、高評価されてしかるべきだったのに、評価する側の問題によって正しく見られず評価されなかった。彼女の問題ではない。

 今、彼女が正しく評価されて働きやすい環境か、といえば全くもってそうではないのが悲しい。ただそれでもマシになってはいるというのが、以前の彼女の置かれていた環境の苛酷さを表している。

 彼女の重要度は平凡な従業員の一人から、欠かせない質の高い従業員にランクアップしたんじゃないかなと感じる。

 人の入れ替わりという外的要因によって彼女の評価が改められたという結論にいたったけれど、これは彼女が絶え間なく努力を続けていたからこそ得られた新たな評価であって、彼女自身が引き寄せた評価であるということは間違いない。

 彼女の頑張りに結果がやっと追いついてきた、ということなのかなと思う。