かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

方向性

 大体の方向性が合ってれば気が合うんだなという話。

 僕と彼女は気が合う。自他ともに認める気の合いっぷりだ。あんまり他人に気があってますね!って言われたことないけど。

 気が合うってどういうことかといえば、同じものを同じくらい楽しめるとか、興味をもつものが似ているとか、そんな感じじゃないかなと思う。

 例えば、僕が好きな漫画を彼女が読んで気に入ってくれるとか、彼女が好きな音楽を僕が聴いて気に入るとか。同じドラマを別々に観て、抱いた感想が似ているとか。

 でも細かく見ていくと、そこまで一致しないなっていうことも多いなあって気付いた。

 文房具屋さんに行くのは二人とも好きだけど、彼女が興味を持つゾーンと僕が興味をもつゾーンは微妙に違ったりする。彼女が興味あるところを僕が一緒に見ることは別に苦痛じゃない。むしろ楽しいんだけど、じゃあ彼女が欲しがるものを僕も欲しいかっていうとそうじゃない。当たり前っちゃー当たり前の話なんだけどね。二人とも気に入って欲しい!ってなるものもたくさんある。

 僕はシャープペンが結構好きだけど、彼女はほぼ興味なし。彼女はシールとかマスキングテープが好きだけど、僕は興味、ある。あるわ。買い集めようとは思わないけど、興味はありました。ボールペンが好きなのは共通してる。彼女はデザインの良さとか可愛さというのを求めるけど、僕は機能性をわりと重要視する。

 ノートはお互いに好きだけど、彼女はデザインの良さで欲しくなるけど、僕は書きやすさで欲しくなっちゃうといった傾向がある。

 こんなような微妙な違いが、漫画だったり音楽だったりにも存在している。

 全く一緒っていうのはありえないから、違いがあるのは当然の話で、それが良い方向に働くか、悪い方向に働くかということが重要だと思う。

 僕がシャープペンに夢中になっているときに、彼女はそれを否定するような発言はしないし、僕が彼女に興味を持ってもらえるように上手くプレゼンすれば、気になってくれるはずだ。

 もちろん僕も、彼女の興味を否定するようなことは言わない。むしろ自分も興味を持てるようにしたいなって思う。彼女がどんな部分に魅力を感じているのか知ることによって、僕も興味を持てるんじゃないかな、と考えている。

 違いがあることで、ぶつかり合わず、お互いにそれを尊重しあえれば、刺激になるし、視野が広がることにも繋がると思う。なんか意識高いこと言ってる。

 今の僕たちはそれがうまくできていて、お互いの好きなものを自分の中に上手に取り込んで行けているのかなって思う。

 好きなものとか興味の方向が、大体同じ方向にいってれば、こうやって仲良くやれるなって気付いたお話でした。