反電化製品体質・新たな可能性

　彼女の反電化製品体質というものに関しては幾度か言及してきた。

　彼女が使う電化製品、電子機器はことごとく不具合を発生させるという話。

　最近でいえば、USBのデータが壊れるとか、プリンターがうまく作動しないとか、入力していた文章のデータが全部消えるとか。

　今まで起こったことで言えば、HDDレコーダーがフリーズする、スマホがまともに動かない、パソコンがまともに動かないなどなど。

　とにかく彼女の身の回りにあるものが、彼女の思い通りに動かないということが多い。

　先日も彼女とその話をしていて、こうなってしまうのは私が悪いのかと彼女が苦悩の表情を浮かべていたのだが、今まで不具合が起こって困ったものたちのことを振り返ってみると、ある共通点が浮かび上がってくることに気付いた。

　まともに使えないノートパソコンは彼女のお父さんが買ってきた。

　まともに使えなかったひとつ前のスマホはお父さんとおそろいだった。

　HDDレコーダーも、うまく動かないプリンターも、急にシャットダウするお家のデスクトップパソコンも、全部お父さんが買ったものだったのだ。

　あれ？これ彼女が悪いんじゃなくて、彼女のお父さんが悪いんじゃない？ってなった。

　その証拠に、僕が協力して選んだ今のスマホは、バッテリーがヘタって電池がまだあるはずなのにシャットダウンするという問題を抱えているものの、それ意外はまあまあ使えている。バッテリーの問題も、原因は分かっているので対処のしようがある。

　僕があげたBluetoothイヤホンは、繋がらないとか聞こえないという現象がたまに起こるものの、数年経った今も使えている。

　少し前に買った加湿器も、不具合の知らせを聞かないので頑張って活動してくれているのだと思う。

　僕と一緒に買ったものは全く問題がないとは言えないけど、使えないレベルのものはない。

　彼女のお父さんに原因がある説に信憑性が出てきた。

　僕としては彼女の家が特殊な地場を持つ土地に建てられていて、電化製品がその影響を受けている説も唱えたかったんだけど、無理がありすぎた。

　彼女のお父さんが、勇んで買いに行ってハズレを引いてくるという状況は、彼女から聞くお父さんエピソードと照らしあわせても違和感なく受け入れられる。

　きっと色々調べて、知識も蓄えて、これにしよう！ってウキウキしながら買うんだろうけど、それがスベってるのが非常にそれっぽい。

　彼女に原因がないという考えが素敵だから、この説を推したい！と最初に思ったのだけれど、証拠を集めていくと説得力がでてきたので、もうこれが正解かもしれないというところまできた。

　少なくとも、彼女が買うものに関しては僕も協力できるから不良品を引く可能性はある程度下げられるはず。今後彼女の身の回りにある電化製品や電子機器は不具合のない良い物で構成されていくようにしたいと思う。

　原因は彼女のお父さんだった！！という衝撃的事実をお伝えして今日は終わりにしたいと思います。

　ありがとうございました。