かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

手羽先美味しい

 今日は彼女と遊んだ。

 引き続き、彼女の執筆活動をサポートすることとなり、今日もカフェに向かった。

 ここ数日、彼女は不運に見舞われまくっていて、精神的にかなりダメージを負っていた。USBメモリーに保存していたデータが壊れて開けなくなるとか、プリンターとパソコンの接続がどうやってもうまくいかずに印刷ができないとか。体調も良くないし、今日に至っては早起きをしないといけないというのに全く眠れないという状態になり、そのまま朝を迎えた。

 彼女に、好調や不調を示すステータス表示があったとすれば、今は絶不調状態。

 それは今日、彼女が活動を始めてからも続いた。

 みずまんじゅうくんの面倒を見なくてはいけない為早起きだった彼女。本来お昼ごろまでの予定だったのが、夕方まで面倒を見ていなくてはいけなくなり、思い描いていた時間から出かけることができなくなった。

 予定が変更になったのはどうしようもない事情からであり、誰が悪いというわけでもないので、仕方がない話なのだが、彼女の思い通りに予定が進まない日々が続いている中でのこの自体は、かなり彼女の気持ちにもダメージを与えたのではないかと思う。

 彼女を迎えに行き、まず仕事用の靴下を買いに行った。彼女は時間が遅くなってしまったことにショックを受けていた。空気が重くなってしまいそうだったので、最近僕がこういう時にした失敗を振り返りながら、うまく彼女の気持ちを持ちあげなきゃ!とあわあわした。

 買い物は無事に済んだところで、彼女がもう今日はカフェに行くのやめる?と言い出した。それは後々後悔することになる!と思って、長居しないにしても行くだけ行ってみよう!と言ってカフェに向かった。

 肉体的にも精神的にも万全には程遠い状態で文章が書けるのか、という不安要素があったのだが、とりあえずお腹も空いたし軽く何か食べるくらいの目的で行ってもいいんじゃないかなと考えていた。

 カフェに着いて、お腹が空いていた僕はさっそくサンドイッチを注文。飲み物も注文して、少し休憩。やってきたサンドイッチをぱくぱく食べ始め、あっという間に完食。その間に彼女もサンドイッチを注文した。彼女は自分が注文したものと僕のものを半分ずつ交換して食べたいなと思っていたそうなのだが、僕があまりにもガツガツ食べているので、全部食べな、とやさしい気持ちで見守っていてくれたらしい。

 彼女の注文したものが届いたのは、僕が食べ終わって一息ついた頃だった。

 食事を終え、ちょっと落ち着くと、彼女に少しずつ元気が出てきたようだった。

 執筆活動に入る彼女を応援しながら、僕は僕でカチャカチャと前回書いた適当な物語の続きを書き始めた。

 懸念されていた集中して執筆に取り掛かれるのかという不安も、取り越し苦労だったようで、しばし集中して作業する時間が続いた。

 適度に会話をしながら休憩をして、時折書けたものを見せてもらったり、僕が書いたものを見せたりして、有意義な時間を過ごした。

 前回、僕が書いたものに彼女が二点ほど修正案を出してくれて、それを参考にして文章を修正したのだが、彼女がそこを褒めてくれた。嬉しかった。

 更に今日は、僕が書いたものを渡すと、続きを書き加えてくれたんだけど、その加筆部分が非常に面白かった。僕が思い描いている展開から外れない範囲で、キャラクターを生かした面白い話に仕上がっている。彼女の技量を感じた。

 彼女の方はというと、話が長くなってしまうことと、キャラクターを掘り下げるためのエピソードの内容に頭を悩ませていた。

 前回よりも少し早い時間で作業を切り上げ、本屋さんへ向かうことにした。

 今回も作業はよく進んだし、楽しい時間を過ごせた。彼女の作品が完成するにはまだいくつかの苦労を乗り越えないといけなそうだが、このまま応援し続けたいと思う。

 本屋さんでは気になる本をみつけたものの、購入は見送った。彼女がかなり身体がしんどいってことで、車に戻り、小腹が空いたので手羽先を買って食べた。この手羽先がものすごく美味しくて、自分が食べられるだろうと思っている量の二倍は食べられちゃうくらい。また食べたい。

 その後、少しでもしんどいのが良くなればと思って、足や肩をマッサージした。最近あんまりマッサージする機会がないので、たまった疲れが凝り固まっている感じがした。彼女の不調を表している感じだった。

 しばらくゆっくりした後、彼女を家に送り届けて解散。

 彼女のお財布を僕が持ったままだったことに気づき、帰りかけていたのを戻ってお返しするというハプニングもあったが、無事帰宅した。

 今日も楽しく過ごすことができた。良い一日だった。