最悪の最悪
彼女の大切なデータが消えてしまった。
僕はそれを復元したい。
だがむずかしい。
これが復元できたら、彼女の中の僕の株はうなぎのぼりなんじゃないかなって思った。
それくらい重要なデータ。
時間と努力の結晶。苦しみながら作り上げてきたもの。
現実的な金額であればそれを払ってでも取り戻したいもの。
僕は今復元作業をしている。どうしても復元したい。
彼女が作り上げたものを失いたくない。
復元作業には時間が掛かって、データを解析している間は手持ち無沙汰になってしまう。
だから今、なんの進展もない状態ではあるけどブログを書いてる。
色々調べて、方法を模索して、簡単に戻せないデータであることは分かった。悔しい。まだ可能性はある。試していない方法がいくつかある。
データを失って悲しくて涙を流す彼女を見て、可哀想で可哀想で僕も泣きそうになった。こんなに彼女が苦しんでいるのに、助けてあげられないことが苦しい。
どうして彼女がこんな可哀想な目に遭わなければいけないんだろう。
なんとかして彼女の役に立ちたい。
それと、もう一つ悲しいことがあって、こういう機械とかコンピュータに関する問題に遭遇する度、彼女はそれらに対する苦手意識を増幅させてしまう。
以前ブログでも取り上げたように、彼女は機械系の不具合に遭遇しやすい体質だ。現代の電子機器はどうしても不具合が多いもので、何かしらのエラーに遭遇するのはわりと普通のことだと思う。彼女はその普通よりも多い確率で不具合に当たる。
よくある不具合から、そんな不具合あるの?っていうようなものまで。
それらが積み重なって、彼女にトラウマのようなものを植え付ける結果となっている。
機械好きな僕としては、彼女に機械大好き!となってほしいとは思わないけど、苦手だなって思ったり避けたいと思ったりしなくてもいいようになったらいいなって思っている。
だから今回のことも彼女にとって、機械にまつわる嫌な思い出として残ってしまうのがちょっとだけ悲しい。
彼女が遭遇した不具合で、彼女が悪いということってほぼない。使い方が荒かったわけでもないし、間違った使い方をしたわけでもない。だから余計に、彼女と機械が不具合無くうまくやっていけることを願わずにはいられない。
機械のこともそうだけど、彼女にまつわる全てのことに対して、僕が存在することで何か良い方向に進めばいいなって思う。何か困ったことが起きた時、助けてあげたい。何か悩みがあった時、一緒に悩んだり解決策を考えたりしたい。
今日車で歌を聴いていて、僕の体も心も僕が生み出すもの全てを彼女のために捧げてもいいから、彼女の役に立ちたいなって思った。そんなような歌詞だった。
やる気はあるけど実力が伴ってないのが問題かな。
彼女のために必要なスキルを全部持った人間になれたらいいなあって思う。