かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

お手本

 昨日、彼女が仕事で、今日は休み。僕は逆で、昨日休みで今日仕事。

 職場で装飾しなきゃいけないところがあるってことで、一昨日くらいからせっせと色々作っていた。今日も僕が少しだけ手を入れることになった。もうほぼ完成というような状態で、あとは作ってもらっていた飾りを取り付けて、ちょちょいっとやったら終わりくらいの。

 で、その飾りを取りに行ったら、彼女の字で丁寧にこれを作ってねっていう引き継ぎと、作り方の紙が置いてあった。制作の難易度はそれほど高くないものの、時間がかかる作業なのと、ある程度のセンスが問われる作業。おそらく彼女が作ってくれたのであろう見本も置いてあった。親切。

 おかげで複数必要な飾りは完成していたのだが、完成品のクオリティに差があった。

 どれを誰が作ったのかも分からないし、もしかしたら彼女が作ったと思っているものも別の人が作ったのかもしれないけど、明らかに見本のクオリティが高かった。

 これ彼女が作ったのかなあ、いい出来だなあって思いながら飾り付けした。

 これをやりながら思ったのは、彼女が作ったのだとしたら、やっぱり彼女のセンスって素晴らしいんだなあ、こういうの作るのうまいのはやっぱり彼女なんだなあっていうこと。

 もし、自由に仕事を割り振れる権利が僕にあったとしたら、彼女には絶対にこういう仕事をやってもらいたい。装飾とか何かを作るとか、センスの問われる仕事。彼女に任せておけば安心。

 今回の飾りも、彼女が作ってくれているのなら安心して任せれられるけど、他の人が作っていたらちょっと心配になっちゃう。結果的にクオリティに差がでているしね。

 あとは、仕事の引き継ぎが非常に丁寧なところも評価したい。

 前日の作業が翌日になってどこまで進んでいるのか分からないということが多々発生して問題になっている現在の職場。その状況を真剣に憂いているのは彼女と僕くらいしかいないんじゃないかと思っている。

 様々なことに関して、彼女は自らがきちんとやることで他の人達に手本を示している。丁寧な引き継ぎにも、他の人にもこうやって欲しいというメッセージが込められている。

 自分がやった仕事が終わりきらなかった時、次に引き継いでやる人がどうやったらわかりやすく作業の続きができるかということを考えなくてはいけない。こういうメモの書き方をすれば分かるかなとか、図を添付すれば分かりやすいかなとか。これには想像力と相手に対する思いやりが必要になってくると思う。

 その辺彼女はすごくうまい。

 それに、やりにくいと思いますがお願いしますとか、大変だと思いますがとか、思いやりの言葉も忘れない。

 引き継いだ人が気持ちよく続きができるような気配り。

 みなさんに彼女の素晴らしさをぜひ見習ってもらいたい。