かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

チンピラ語

 彼女がチンピラと会話する際に受けるストレスを軽減するため編み出した、チンピラの真似をしてチンピラと話すというテクニックがある。

 以前から敬語を使わずにしゃべるというテクニックにより、かなりストレスを軽減することができるようにはなっていたのだが、それでもまだまだ彼と話すことで受けるストレスというのは大きい。

 そこで今回ご紹介するのが「チンピラの喋り方を真似する」というもの。

 チンピラの口癖は「まじで?」とか「ガンガンやっちゃって」とか「ちゅっす!」とか、その場のノリで生きている感じがひしひしと伝わってくる勢い重視のものが多い。

 チンピラがいないところで、真似をして遊ぶことはよくあった。僕と彼女とで真似しあって遊んだりとか、Y君に絡みに行くときにチンピラの真似をしていったりとか。これは結構嫌がられる。

 そのノリがついに本人に対して行われるようになったのだが、チンピラはそれを嫌がるでもなく、むしろ楽しんでいることが今日判明した。

 彼女が「ガンガンやっちゃう?」って言えば「お、うん、ガンガンやっちゃって!」って返してくるし、「うぃーっす」って挨拶すれば「ちゅっす!ちゅっす!」って返事してくる。

 ノリノリなのだ。

 今日、チンピラが「(彼女や僕が)俺の真似をして話しかけてくるんだよね、だから俺がそのノリで返すと、そのまま返すんかいって突っ込まれる」みたいなことを嬉しそうに語っていたのを聞いた。

 あぁこの人、喜んでるって思った。

 彼女も、チンピラがノリノリなのを感じ取って、あの人は嫌がるどころか楽しんでいる、そのノリの会話を向こうからやりたがってくる、とウケていた。

 会話のストレスを軽減して、更にみんな楽しい。良いことだらけ。

 最近チンピラの評価が上がっていて、それは周囲の評価がどんどん落ちているからなのかもしれないのだけれど、それでもなんとなく以前よりも接しやすくなったね、というのが僕と彼女の意見。

 確かに今となっては、チンピラ相手が一番話しやすい。彼女にとってもそれは同じだと思う。

 チンピラとの会話テクニックによって、彼女が受けるストレスが以前に比べて減ったことが、僕にとってすごく喜ばしい。

 他のストレスが増えてしまって、相対的に見たら減ってない、もしくは増えているかもしれないけど、チンピラがまだ話せる相手という認識に昇格したのは結構良いことなのかなと思っている。

 色々ダメな所気に入らない所、ムカつく所とかあるんだけどね、今はそこに目を瞑ってあげているって感じかな。

 職場環境がひどすぎるので、彼女や僕がもっと心落ち着けて仕事ができるようになってもらいたい。ならなそうだけど。