一発ギャグ
今日仕事中、何か面白い一発ギャグはないものかと考えていた。
というのも、昨日彼女から5秒以内に一発ギャグをしてと言われて、やったギャグが悲惨だったから。
仕事をしながらぼーっと、あれはいかんかったなあ、もっと面白いことができるように日々考えておかなければいけないなあと昨日の反省と今後のためのことを考えていた。
結局仕事も忙しかったので、ネタを考えることはできなかったのだけれど、こんなにまじめに一発ギャグについて思いを馳せたのは初めてだった。
いつも笑いに対して真剣な彼女の影響を受けて、僕も笑いに対する意識が高くなったかなと思った。
彼女の笑いに対する意識の高さというのは以前からお伝えしているとおりで、この間も深夜に売れない芸人が食レポしている番組を観たらしいのだが、その芸人のレベルの低さとか会話の酷さが耐えられないレベルだ!と僕にどんな風だったか教えてくれた。
話を聞くと、プロの芸人とは思えない稚拙なやり取りだったことがうかがえて、たしかにこれは酷いと思った。
彼女のすごいところは、なんかこの人たちつまらんと切り捨ててしまわずに、この部分のここがおかしい、このツッコミはひどすぎる、と問題点を指摘する所。ここを気にすれば、ここを修正すれば「面白くなる可能性」というのを見出だせるような気がしてくる。まあこの件の芸人はあまりにレベルが低すぎて、彼女の指摘した部分を改善することができないのだろうけれど。
彼女は別にお笑い芸人を志しているわけでもない、ただの素人だけれども、その指摘は的を射ていると思う。
そんな彼女からの一発ギャグ要求なので、僕もそれなりにレベルの高い返しがしたい。昨日はおまけで合格にしてもらえたけど、もっと彼女を笑わせられてちゃんと合格したい。せっかくやるなら。
彼女と出会って、僕は少し面白い人間になれたと思っていたけれど、今まで恥ずかしがって表に出せなかった部分を出せるようになっただけで、元来持っている面白さが向上したわけではないかもしれないと気づいた。
ならば、今度はその僕が持つ面白さをもっと向上させなくちゃ、彼女を楽しませられない。彼女のように笑いに対する視点を鋭くして、どうしたら面白いのか、どういうものが面白いのかという考えを持つように意識したい。
彼女くらいユーモアに溢れる存在になれたらとっても素敵だと思うので、僕もそこに近づけるように、彼女を目標に頑張ることにする。
おしまい。