かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

彼女を喜ばせる上手な褒め方。

 彼女は自己評価が低い。自分に要求するレベルが高いため、周囲からの評価よりもかなり低い位置に自分を評価する傾向にあると思われる。

 また、彼女が今まで仕事をしてきて褒められるという経験をあまりしてこなかったことも、現在の彼女の自己評価を形成する上で非常に重要な要素となっていると考えられる。

 これによって、彼女は自分が褒めらたり、評価されたりしている状況を素直に受け止められず、懐疑的になってしまっているように思う。

 たとえば周囲が彼女の容姿を褒めたとする。彼女は自分の容姿に対する評価も低いので、可愛いとか綺麗と言われた時にそれが相手から見た本当の評価だと受け取ることができない。

 嘘ではないのか、お世辞ではないのか、あるいは、綺麗じゃないのに綺麗と褒めることで馬鹿にしているのではないか、そんな風に考えてしまう。

 これは先に述べたように自己評価の低さに起因する。

 仮に、まゆげが濃くて悩んでいる青年がいたとする。青年は自分のまゆげがコンプレックスとなっているのだが、周囲は良いまゆげだねとか、キリッとしてるねとか褒めたり、なにかとまゆげに対してコメントをくれたりする。そうすると相手がいくら本気で褒めていたり、良いまゆげだなと心の底から思っていたとしても、青年からすれば自分の嫌な部分について触れられているというだけで、全くいい気分がしない。

 褒めるという行為が、褒めた人は気づいていないけれど、褒められた人にとって嫌がらせと同じ意味を持ってしまうのだ。

 これと同じ状況が彼女にも起こっていると考える。

 ではここで、彼女を喜ばせる褒め方について考えてみたいと思う。

 どうすれば彼女に喜んでもらえるのか。

 まず一つめ。

 具体的に褒める。

 きれい!かわいい!と言うだけではなく、声を掛けて振り向いてくれたときの顔が可愛いとか、働いている時の笑顔が素敵とか、漠然とかわいい!と褒めるだけよりは断然こちらのほうが良い。

 次。

 過剰に褒めない。

 何度も同じことを言われれば誰でもうんざりするわけで、それは褒めるという行為においても同じである。笑顔が可愛い、肌が綺麗って言われた最初は嬉しいかもしれないけど、何度も何度も言われているとまたかよってなるし、嘘っぽくなってきてしまう可能性もある。

 次。

 さり気なく褒める。

 会話の中でさり気なく褒める言葉を入れる。仕事の話をしている途中で、そういえばこの間一緒に作業していたときに、道具を持つ姿が可愛いなって思ったよとかね。さり気なさが大事。僕はこれできない。あとは、可愛い、すごい、さすが、みたいな言葉に頼らずにさり気なく褒めるというのも大事だと思う。

 次。

 彼女が自分のことをよく見てくれているなと感じるように褒める。

 彼女が髪を切った翌日に、髪切った?似合ってるね!とか。仕事で細かい所を頑張って作業してくれたことに気づいて褒めるとか。彼女の気配りに気づいて褒めるとか。

 以上のことを踏まえて彼女を褒めればきっと喜んでくれると思う。

 必ずこれが正解というわけじゃないし、そもそも褒めるという行為は、褒めなきゃって思いながらするものでもないから、心の底から思ったことを素直に伝えた結果褒めているとなるのが一番良いんじゃないかと思う。

 ただ、なんの考えもなしに心の底から彼女を褒めて、彼女を嫌な気持ちにさせてしまう人もいるので、せっかくなら彼女を喜ばせる褒め方をして欲しいなあと思うのでした。

 おわり。