かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

親しみやすさと好感度

 彼女は職場で一番、誰とでも良好な人間関係を築いているなと思った。

 彼女の心の中は別として、表面上職場全体を見て、誰とでも和やかに会話ができるのは彼女しかいない。

 それは何度も言っているように、彼女が気配りができるからであり、彼女の持つ親しみやすいオーラの力でもあると思う。

 彼女を親しみやすいと形容したのは、今はもういない失礼男であるが、彼は彼女のことを思いの外よく見ていたなと思う。

 彼女は親しみやすい。これはこれ以外に言いようがないくらいピッタリな表現だ。

 なんというか、人見知りが人見知りしないくらいの親しみやすさとでも言えばいいんだろうか。実際、僕は自ら人と関わっていくことを大の苦手としていたのだが、いつの間にか彼女ととっても仲良くなった。そしていつの間にか僕は人見知りをある程度克服した。人見知りというのは単なる逃げだから、気の持ちようでなんとかなるものなのだ。これも彼女のおかげだなあと思ってる。これは余談だったね。

 彼女は初対面で話す相手として凄く良い。

 話しやすいし、彼女が気配りのできる人だからもしこちらが上手く話せなかったとしても、上手に会話を盛り上げてくれる。彼女と仲良くなる前、会話をしていて沈黙で気まずくなるってことがなかった。何かしら彼女が話題を提供してくれて、僕がそれに答えていれば会話が盛り上がっていた。

 彼女の側からしたら、弾まない会話を必死に盛り上げて、沈黙を生まないように一生懸命で大変だろうとは思うのだが、それによって相手は彼女に対して話しやすさを感じるんだと思う。

 彼女は話をするとき凄くいい笑顔でいてくれるし、こちらの話を聞く姿勢も良い。聞いてもらえてるなあって感じがする。共感もすごくしてくれるし。

 こんなことがあって困ったのよ~ってババアが言えば、それは大変でしたね!って心の底から心配しているような表情で話を聞いてあげられる。

 彼女はそれを初対面から仲の良い人まで満遍なく行える。

 今は彼女のほうがババア共と距離を置いているから、そこまで積極的な関わりというのがないにしても、彼女には誰かの文句を「これはおかしいよねえ」とかっていって同意を求めてくるらしいし、ババア共にとって自分たちの側にいるという認識みたい。これもいわば彼女が今まで得てきた好感度の影響であり、彼女が離れていった今でも、他の人たちに比べて彼女が一番話せる相手として位置づけられているということだと思う。

 ババア共以外の職場の人たちも、彼女がいると安心するって言ったり、彼女と会えないと寂しいと言っていたり、他の人よりも彼女は求められている感じがする。

 彼女より後に職場へと入ってきた人たち、特に最近入った人たちは、最初の方に彼女から仕事を教えてもらう機会が多かった。初対面の時から親しみやすい彼女が最初から気にかけて仕事を教えて、仕事以外の雑談とかもして、ってやっていけばおのずと彼女に対する評価と好感度が高い後輩たちが出来上がるわけだ。

 親しみやすいっていう表現すごく気に入った。前も同じこと言ってた気がする。

 彼女がもともと持っている、親しみやすい雰囲気。それにプラスして、気配りをしたり、自ら積極的に関わっていったりしていく努力をしているからこそ、今の彼女がある。

 彼女が得た信頼や好感度というものは、簡単に手に入るものではない。

 彼女の努力を見習って、人見知りという逃げに走らないよう自分も頑張らなきゃなあと思う。