かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

牛丼と価値観

 今日彼女から送られてきた、みずまんじゅうくんの動画の中で、彼女が歌をうたって、それに合わせてみずまんじゅうくんも体でリズムを取りつつ、なんとなく歌を口ずさむというシーンがあった。

 楽しそうにリズムをとって体を動かしているみずまんじゅうくんは非常に愛らしく、可愛かったのだが、僕的に残念だったのは彼女が映ってなかったこと。どうやらこの動画は彼女のお姉さん、つまりみずまんじゅうくんのお母さんが撮っているようだった。動画のメインはみずまんじゅうくんだし、みずまんじゅうくんの可愛さを保存することが一番重要なことだから、彼女が映っている必要はないだろう。僕以外の人にとっては。

 そんなわけで、僕にとっては少しだけ物足りなかったけれど、みずまんじゅうくんの可愛い姿と、彼女の声は堪能した。

 続いて送られてきた動画には彼女の姿がちょっとだけ映ってたので、その姿で僕はかなり嬉しくなった。

 思うに、僕は彼女のことがとんでもなく大好きなんだろう。視界の隅に彼女の姿がちらっと見えただけで、そのことに心を奪われてしまうくらいに。

 久々に、彼女の好きなところについて考えてみようと思う。

 少し前に、彼女がデートの時の食事が牛丼でも全然問題ない人でよかったという話を書いたと思う。

 僕は彼女のそういうところが好きだ。そういう考え方が好き。

 彼女はブランド物に価値を感じる人ではないし、有名であることに対して好感よりも裏がないか疑ってしまうような人だ。

 世間の評価を鵜呑みにせず、都合の良い情報に踊らされない。

 自分で物事を考えられる。自分の中の価値観というものをしっかりと持っていて、それを基準にして物事を判断できる。

 周囲が絶賛しているものがあって、彼女がそれを勧められたとしても、彼女の中の価値観にそぐわなければ、きちんと良くないという判断を下せる。逆に、周囲の評価が悪いものでも、彼女が良いと思えばきちんと評価できる。

 こんな風な彼女の中にある、ブレない価値観というものを僕はよく感じる。

 僕はこういう自分というものをしっかり持った人が好きなのだ。

 僕自身は流されやすくて、自分の中の価値観を強く外に出すこともあまりしない。だからこそ、きっとそういう人に憧れるんだと思う。かっこいいなあ、すごいなあって。

 デートに牛丼なんてありえないという価値観があって、よく分からないけどそう考える人のほうが多いんじゃないかなと思う。特に女性は。デートで牛丼なんてありえない!って怒る女性は容易に想像できる。怒らないにしてもがっかりするとかね。

 牛丼が持つイメージ(安価、お手軽など)というのが、マイナス方向に作用してしまうためだと思う。彼女はそういうイメージに左右されることなく、自分の価値観で考えることができるから、場合によって牛丼を選択するのは全然ありであるという結論を導き出せる。

 単純なイメージで思考停止して深く物事を考えない。あるいは先入観によって考えることすらしない、というような愚かな行いを彼女はしない。

 僕はそんな彼女に凄く好感が持てる。

 昔、自分より頭の良い女性がタイプと漠然と思っていたことがあるんだけど、きっとこういう部分のことを指していたんだと思う。

 僕の馬鹿さが際立ってしまうというマイナスポイントはあるけど、彼女の賢さには凄く魅力を感じる。とっても素敵だ。

 おわり。