かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

古本めぐり

 今日は彼女と遊んだ。

 みずまんじゅうくんがお昼寝から起きるまで待っていることになったため、僕はのんびりと支度をすることにした。

 みずまんじゅうくんは予定通りの時間に起きて、彼女が作ったおうどんをお召し上がりになったようだ。その様子が動画で送られてきたのだが、スープを飲んで、ぷはぁ!!ってしているみずまんじゅうくんがとってもかわいかった。

 そろそろいいよーということで僕は彼女の家へと向かう。

 家の前で少し待っていると、彼女がみずまんじゅうくんを抱っこして現れた。わーいと思って近づいていくと、みずまんじゅうくん顔を手で隠して拒否の姿勢を見せる。どうやら今日はすんなりと受け入れて貰えなかったようだ。この間職場に来てくれた時は最初から愛想を振りまいてくれてたんだけどなあ。

 彼女いわく恥ずかしがっていたとのこと。あと彼女に抱っこされてお出かけできると思ったら、知らないおじさんが現れてびっくりした、という可能性もあった。

 かなり嫌がられてしまって、でもまあすんなり仲良くなれるとは思っていなかったので、こんなものだろうなという感じで、ショックはなかった。ただあんまり拒絶されると彼女やみずまんじゅうくんのお母さんに申し訳ない気がしちゃう。わざわざ会わせてもらったのに、ご機嫌を損ねさせちゃってごめんねって。

 でもその後ちょっと泣き止んで、僕の方をちらちら伺っていて、可愛かった。きっと嫌われてはないんだろうなっていうのは伝わってきた。バイバイって手を振ってくれたし。

 みずまんじゅうくんとの対面が上手くいけば、一緒にお散歩なんていうプランも考えてくれていたみたいなんだけど、今回は失敗。残念である。

 彼女が出掛けるというと、泣いて嫌がっていた。そういえばもっと前にも同じような光景を見たなあと思った。彼女のこと大好きなんだね、みずまんじゅうくん。相思相愛。みずまんじゅうくんの元から彼女を奪っていくのは心が傷んだ。

 僕にも彼女と遊ぶ時間をちょうだいね!みずまんじゅうくん!

 今日は古本屋さんに行って漫画と夜の読み聞かせに使う本を探す予定。とりあえずドラッグストアに行って飲み物を調達。その後100円ショップに立ち寄り、彼女が頼まれたおつかいと、必要なものの買い物を済ませる。

 先に色々済ませた僕たちは、満を持して古本屋さんへと向かった。

 彼女と古本探しに出掛けるのは結構久しぶり。新しい本との出会いに胸が高鳴る。

 しかし一店舗目は空振り。彼女に気になる漫画をこれどう?これどう?って読んでもらったものの、まあいいんじゃないくらいの反応で終わった。いいんじゃないって言ってもらえれば、集めたら読むよということだと解釈しているので、今後買う可能性はある。

 もうひとつの店舗に行こうと車を走らせ、途中アイスを食べることにした。おやつ。

 僕はこういう注文してもりっと用意される系のアイスを食べた経験値が少ないので、注文時に緊張する。勝手の分かっている彼女にお任せしてしまった。

 寒かったけど、アイスはすごく美味しくって、食べてよかったー!ってなった。

 彼女がもともと食べたかったアイスはなかったんだけど、諦めて注文したアイスもおいしかったみたいで、よかった。僕も食べさせてもらったけどおいしかった。また別の味も食べてみたいなあ。

 気分転換も済ませ、再び古本屋さんへ挑む。

 こちらでは気になる本がいくつか見つかって、彼女が買い直したいと思っていた本も二冊発見。かなりいい手応えだった。じっくり本を探していたらいつのまにか二時間経過していて、浦島太郎状態だった。

 たくさんの本を抱え、会計を済ませる。子育てしている人が様々なサービスを受けられる、地域が発行しているカードみたいなのがあるっぽいんだけど、店員さんからこれはいいですか?って聞かれて、僕も彼女も一瞬とまどいつつ、いいですって答えた。彼女は自分が妊婦みたいな服装をしていたから!と言っていたんだけど、児童書を買ったからきっとそれでだろうって思った。それよりなにより僕は、夫婦に見られたってのが嬉しかった。うふふってなった。

 今日の目的を済ませ、大満足の僕たちはご飯を食べることにした。当初彼女があまりお腹が空いていないということだったので、コンビニで軽く食べられるもので済まそうかと言っていたのだが、ここにきて牛丼案が浮上。最近全然食べてなかったのでそうしよう!ってことで向かった。

 途中、彼女が私がこういう人でよかったねというので、たしかになあと思った。「こういう人」というのは晩ごはん牛丼でいいよ!って言ってくれるような人ってことね。男女が二人でご飯を食べに行くんだからもっとしっかりしたところじゃなきゃ嫌!って言う人もいるだろう。その点彼女はそういう変なこだわりがない。食べたいものを食べればいいって思ってくれてる。

 だから変にかっこつけなくていいし、見栄を張る必要もない。食事する時にとっても楽だよね。ありがたいこと。そして彼女と決めるみたいに食べるものを決めたほうがきっと満足度が高い。

 僕は彼女が「こういう人」だから好きなんだよね。

 牛丼はぱぱっと食べられて、美味しくて、とっても良い。彼女も久々の牛丼が気に入ったご様子で、また来ようって言ってくれた。

 この、彼女と出掛けて、また来ようって言ってもらえることが僕はすごく嬉しい。また次に繋がって行く感じがして。彼女は僕といたいと思ってくれてるんだとか、僕と一緒にこれを食べたいと思ってくれているんだっていうのが嬉しい。

 食事を終え、あとはゆっくり過ごそうってことでゲームをして、漫画を読んでしばらく過ごした。もちろんマッサージもした。寒いから体も硬くなるし、筋肉もほぐれにくくなるよね。体がこりやすい気がする。

 早めに解散したほうがいいかなって気にしてたけど、彼女は結構遅い時間まで一緒にいてくれて、嬉しかった。一緒にいられる時間が長いのはやっぱり嬉しい。ただ、僕が一緒にいたいっていうからって彼女に無理をさせてしまわないようにしないとなって思っている。

 彼女を家まで送って解散。今日は収穫があったので有意義なお出かけだった。

 家に帰ってきて、またすぐに彼女に会いたくなってしまうこの気持ちは本当に困ったものだ。

 今日も良い日だった。