かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

老害

 職場のババア共の頭が最高潮におかしくなって来ていて、もはやムカつくを通り越して恐怖を感じる。

 僕や彼女はそのババア共に嫌気が差しているので基本的に関わりを避けている。上司にもそれは理解してもらっているし、無理に関わる必要はないという風になっている。

 Y君や最近入ったひょろひょろ君はわりと協力的姿勢を見せていたので、ババア共と関わる仕事に従事することも最近多かった。やめときゃいいのにと僕は思っていたし、おそらく彼女もなんでわざわざババア共と関わる仕事してるんだろうって思っていたと思う。

 案の定、せっかく仕事に協力してくれているY君やひょろひょろ君に小言や文句を言い出すババア共。仕事に関する問題点の指摘とか指導ならいいんだけど、ただの嫌味とか悪口でしかないことを言ってくるらしい。

 Y君やひょろひょろ君に100%落ち度がないという場合でも言ってくる。仮に落ち度があったとしても、そういう言い方はしちゃいかんだろうというような言い方をされているみたいで、Y君なんかは精神的にダメージを受けているようだ。

 ババア共は一人を除いて、少し前まではそこまで頭のおかしい人たちではなかった。これは僕と彼女の共通認識で、先日もここまでではなかったっていう話をしていた。だが最近、本当におかしい。狂ってる。

 今日もひょろひょろ君が意味わからん言いがかりをつけられたらしく、本人はそれほどショックを受けているようではなかったのでいいのだが、こんな状態が続くようでは本気であの人達とは仕事ができないなと思った。

 そこで気づくのが、僕や彼女は直接文句を言われることがないということだ。誰かに対する文句をババア共から聞かされることはあっても、僕の不手際を僕に直接文句を言ってくるというようなことはない。

 今日ひょろひょろ君が難癖つけられた件も、僕や彼女も同じことをしているのにそこには全く触れてこない。

 彼女いわく、僕はこの仕事の経験が長いため、ある意味恐れられているのではないかということ、彼女に対しても似たような理由で、自分たち(ババア共)よりも仕事の経験値が高いから言ってこないのではないかということだった。

 確かに、自分たちよりも経験が浅い人や仕事ができないと思っている人には色々言いやすいもんね。

 僕はその理由の他に、今まで彼女が積み上げてきた好感度という要素があるんじゃないかなと思っている。

 彼女は僕が来る前から、ババア共とともに働いていた。その頃のババア共は今ほど狂ってなかったし、表面上は良好な関係を築けていたんだと思う。彼女は気配りができるから、ババア共に気を遣って、働きやすいようにしたり持ち上げたりしてごきげんを取ってうまくやっていた。この辺もきっと相当苦労したんだろうなあと思う。その頃に獲得してきた好感度は今でも生きているはず。他の人たちに比べたら彼女に好感を抱いていることは間違いないと思う。

 そしてその恩恵を僕も受けている。ババア共がまだ狂いだす前、まだ常人に近かった頃、僕はこの職場へとやってきて、彼女の手引で職場へと馴染んでいった。僕のバックに彼女の影響力が付いているような状態だったんだと思う。おかげで職場に馴染みやすかったし、気難しい人たちにも受け入れてもらえたっていう気がする。

 だから、僕が頭のおかしいババア共の攻撃によって心を傷めずに済んでいるのは、彼女の存在のおかげじゃないかなと思う。

 まあきっと、僕にも彼女にもというかほぼ全方向に向けて不満は持っているはずで、その矛先が僕と彼女には今のところ向いてきていないとうだけではあるのだけれど、それでもだいぶ精神的にはましだ。

 なんにせよ関わりたくないので極力避けるけどね。

 いよいよ本格的に手の打ちようが無いレベルであのババア共やばいなと思った時に、そのババア共とうまくやっていた彼女凄いなって思った。偉大と表現してもいいくらいだと思う。自分の倍くらい生きている人たちを相手取って、上手く相手が気分いいようにしながらも、ペースはこちらが握る的な関わり方をしていた彼女凄い。

 彼女が上手くバランスとってたようなものなんじゃないかなーなんて思った。

 おわり。